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人間が汗をかくのには理由があります。
その多くは「暑いから」という理由によるもの。

これを温熱性発汗といい、動物の中で霊長類など限られた種族にのみ備わった機能です。

しかし、人間は暑くない場合にも汗をかきます。
緊張した時にかく精神性発汗と、刺激のあるものを食べた時にかく味覚性発汗です。

いずれも正常な作用なので、むしろ暑い時に汗をかけない、緊張しても汗が出ない、辛い物を食べても汗をかかないという方が問題がある可能性があるのです。

これら3つの発汗原因と特徴についてまとめました。

温熱性発汗とは

温熱性発汗は暑い時に自然に噴き出る汗です。
皮膚にある温度センサーが外気温の変化に反応し、視床下部からの指令で全身から発汗する機能です。

汗は皮膚表面にて蒸発し、その時の気化熱によって皮膚の温度を下げ、結果的に体温を下げることに貢献しています。

この発汗作用は霊長類、特に人間の優れた機能として備わっているもので、爬虫類や昆虫類はおろか同じ哺乳類である犬や猫にも備わっていません。
犬の場合は舌をハッハッとする呼吸で体温調節をしていますが、言語によってコミュニケーションをとる人間がそれをしてしまうと生活に支障がでます。
そのために体温調節のための発汗という汗腺機能が進化したのではないかと言われています。

温熱性発汗の特徴

温熱性発汗の場合、全身の皮膚に隈なく存在しているエクリン腺という汗腺から発汗するため、理論上は全身から汗が噴き出ることになります。
ですが、エクリン腺は額や手のひら、腋の下、足の裏などに多く集中しているため、暑い時には頭から滝のような汗が出たり、腋の下が染みたり、手足がぬちょぬちょしてきたりという体験をしている人がほとんどでしょう。

私たちはこうしたエクリン腺の多い部分から分泌される液体こそを「汗」だと認識していますが、実際にはもっと多くの汗が汗腺からは分泌されており、蒸発しきれなかったものが水分の状態で皮膚上に残っています。
汗の蒸発は湿度が低い時の方が早く、乾燥地帯においては暑くてもほとんど水分としての汗を感知することはありません。
それでも身体の機能としては汗を分泌しており、体の表面から蒸発を繰り返している状態なので、乾燥地帯で水分摂取を怠ることはすぐに脱水症状へ繋がってしまうのです。

温熱性発汗は体温が下がれば自然と収まる現象です。
首筋を仰ぐことで脳に体温が下がったことを伝えることができれば発汗は抑えられます。

精神性発汗とは

精神性発汗は緊張した時や興奮した時にかく汗です。
暑くもないのに汗が噴き出る現象はこれだったんですね。

緊張・興奮によって交感神経が活発になり、手足の末端神経に発汗を促すようになっています。

犬や猫の場合も足の裏にある肉球に汗腺が存在しており、興奮した時にはそこから発汗をするそうです。
ただ、肉球からだけの発汗なので、体温調節には向いていません。

精神性発汗の特徴

精神性発汗の場合、主に汗をかくポイントは手のひらと足の裏です。
これは太古の人類が気に登る際や武器を遠くへ投げる際、または敵から逃げる際などの「滑り止め」として汗が使われていたことに起因していると言われています。

犬や猫も興奮時に肉球から発汗するのを考えると、人類だけの機能ではなかったのかもしれませんね。
現代の人類からしてみたら靴という便利なものが出来てしまったために必要なくなってしまった機能ですが、その現象だけがしっかりと遺伝情報として受け継がれている状態です。

私たちの生活においてはスポーツ観戦で白熱した際に「手に汗握る」という状況になったり、人前でスピーチをしなければならない時に原稿が手汗でヨレヨレになってしまったりという場面が考えられます。
また、好きな子と話をしたり、手をつなごうとすると途端に手や額から汗が噴き出してくる・・・という体験をした人もいるでしょう。

精神性発汗の場合、温熱性発汗とは違って体温が下がったからといって収まってくれるものではありません。
発汗を止めるための一番の方法としては「緊張しなくなった」「リラックスしている」という状態に精神を持っていくことが挙げられます。

味覚性発汗とは

人間には食べ物の刺激による発汗というものもあります。
辛いものや酸っぱいものといった刺激物を食べた際に発汗が起こる現象が味覚性発汗です。

人によっては甘いものでも発汗する可能性があるんだとか。

たとえば激辛カレーを食べた直後に頭の毛穴という毛穴から汗がプツプツと分泌され、ものの数秒で顔面に滝のような汗が流れてきた・・・という体験をした方もいるのではないでしょうか。
(実際には毛穴ではなく汗腺からの分泌です)

これは一つの反射作用なので、特に心配するようなことではないですし、発汗を止めるような方法もありません。
口の中(や胃など)の刺激が収まれば自然と汗も止まります。

ただし、こういった経験を重ねることで「あれを食べて大量に汗をかいてしまったらどうしよう」と不安になることで精神性発汗が起こる可能性は大いにあります。
なるべく刺激物を食べる場合には「味覚性発汗は普通のこと」と割り切っておくようにしましょう。

もし手汗に悩んでいたらオススメしたい制汗剤3選

手汗に悩んでいるものの、どの制汗剤にしたらいいのか悩んでいる方は、とりあえず以下3つの制汗剤を参考にしてみてください。
それぞれ配合されている成分と商品のタイプが違うので自分の手汗レベルや使うシーンに適したアイテムを選ぶようにしましょう。
制汗剤は手術などとは違い、比較的簡単に手汗の悩みから解放されるためおすすめです。

強い制汗作用が欲しい人向け「デトランスα」

手汗に強い制汗効果を表す、塩化アルミニウムを配合したデンマーク製のローションタイプの手汗用制汗剤です。
塩化アルミニウムは強い効果がある反面、肌荒れなどの副作用が起こる可能性も高いため、日本人向きではないという声も。

公式サイトからの購入で初回分が多少安価に購入することができますが、2回目以降は通常価格での購入となり、並行輸入品ということもあって高額になります。

それでも、肌に負担がかかったとしても強い効果を期待したいという方にはオススメの商品と言えます。

初めて制汗剤を使う人向け「CORKL(コルクル)」

手汗に悩んでいる人のための化粧クリームです。
リニューアルをして肌に対してのやさしさを追求した化粧品になりました。

肌への刺激が少ないように使用成分を厳選、サラサラの肌触りを体感できるように作られているため初めて制汗剤を使う人にオススメです。
(肌への優しさを最優先にしているため消臭成分などは撤去されています)

現在はAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングでの販売になっています。

気になる時に手汗を止めたい人向け「farine(ファリネ)」

パウダータイプの手汗用制汗剤です。
ネット通販系の制汗剤においてはかなり知名度が高い商品といえます。

有効成分ACHが手のひらの汗腺を塞ぐことで手汗を止めることができるというもの。
パウダータイプなのでベビーパウダーのように使うことが可能です。

効果は1~2時間と短いため、一日のうちで手汗が気になるシーンの直前に使用するぐらいがちょうどいい方にはオススメです。
公式サイトからの購入で30日間の返金保証が得られるメリットがあります。