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手汗がひどく、デートなどの困った場面に遭遇するたびに「手汗をかかなければいいのに・・・」と思うものです。
でも、手汗をかかない方法なんてあるのでしょうか。

結論から言うと、手汗をかかなくする方法はあります。
どんな対策方法で、なぜ手汗をかかなくなるのかについて説明します。

そもそもなぜ汗をかくのか

手汗をかかなくする対処法を知る前に、なぜ人間は汗をかくのかについて知っておきましょう。
人間は体の熱が上がり過ぎると死の至る可能性があることから体温調節のために汗をかくことができる動物です。
運動したあとで腋の下や鼻の下にかくような汗は体温調節機能によるものなのです。

でも、体温があがってなくてもかく汗(冷や汗)というものもあります。

手にかく汗は主にこうした冷や汗で、エクリン腺という汗腺から分泌されます。
エクリン腺は額や足の裏についで手のひらに多く分布されているので、手からたくさんの汗が出てきてしまうわけです。

ではなぜ体温があがっていないのに汗をかいてしまうのでしょうか。

緊張によるもの

冷や汗の原因は緊張している時などの精神的なことに原因があります。
誰しも人前でスピーチをするときに緊張して手に汗を握った経験はあるはずです。

冷や汗は精神的なことが原因で汗をかくので「精神性発汗」と呼ばれています。

緊張だけでなく、命の危険を感じた時など、身体が臨戦態勢に入るような時には手のひらから汗があふれ出すのが普通です。

ストレスや不規則な生活・生活習慣の乱れ

精神性発汗をコントロールしているのは交感神経という自律神経です。
自律神経は自分自身で操ることのできない神経で、睡眠不足や偏った食事などのストレス、不規則な生活によって簡単に乱れてしまうものです。

女性であれば更年期に女性ホルモンバランスが崩れることによって自律神経のバランスも乱れやすくなります。

自律神経が乱れてしまうと、交感神経が優位に立ちやすく、発汗に繋がりやすい状態になります。
こうなると、少しの緊張などで大量の手汗をかくなどがおこるわけです。

そのため、ストレス解消が手汗解消の第一歩と言えるかもしれません。
ビタミンCには抗ストレス効果があるため、サプリメントなどで補給するのもおすすめです。

多汗症

原因不明の多汗症という病気もあります。
手のひらから汗がしたたり落ちるほどに汗をかいてしまう症状の人は多汗症を疑った方がよいかもしれません。

手汗をかかない方法6つ

手汗をかかなくなる方法の代表的なものを6つ紹介します。

汗の程度には個人差があるものなので、自身の手汗の悩みレベルによって合った方法を試すようにしてみてください。

手術によって手汗をかかなくさせる

手掌多汗症などひどい手汗の症状を抱えている場合の最も有効な治療法として「胸腔鏡下交感神経節遮断術」という内視鏡手術が挙げられます。
この手術によって体の両側にある交感神経の遮断を完璧に行うことによって、手のひらの汗は完全にかかなくすることが可能です。

ただ、胸部の交感神経の遮断によって、手のひらだけでなく脇の下や首から上などの汗もかかなくなってしまうために、汗の出口が少なくなり、それ以外の部分からの汗が増えてしまうという弊害も報告されています。

汗は脳からの指令で体温を下げるためにかくものなので、汗をかけなければ人は命の危険にさらされてしまいます。
そのため、全体的な発汗量を減らすわけにはいかず、他の部分からの汗が増えてしまうわけです。

それ以外にも外科手術である以上は合併症がないとも言えませんし、手術というのは気軽にできるものではないので、なかなか踏み切れないというのが現実だと思います。

詳細:手汗を止めるETS手術を受ける際の費用とデメリット

また病院では汗を止めてくれる即効性のある薬(プロバンサインなどの抗コリン薬)を処方して貰える可能性もあります。

精神を落ち着かせて手汗をかかなくさせる

手汗をかいてしまう理由の一つに、交感神経が優位になっていることが挙げられると上で述べました。
交感神経は自分の無意識下で働く自律神経の1つで、日常において活発的に動くときに働いている神経です。

交感神経が発汗をコントロールしている反面、リラックス時に優位になる副交感神経という自律神経が発汗を抑える役割を持っています。
つまり、副交感神経を働かせてやることで手汗をかかなくすることができるはずなんですね。

そのため、理論上は手汗をかいた時に肩の力を抜いて腹式呼吸で深呼吸をするなどして気持ちを落ち着かせることができれば、手汗が抑えられることに繋がります。

ただ、自律神経のコントロールは意識的に行うのが難しく、なかなか精神を落ち着けようと思って落ち着かせることができるようなものではありません。
一番体に何の負担もなく、誰でもできる方法である反面、誰にでも簡単にできる方法ではないと言えますね。

半側発汗を利用して手汗をかかなくさせる

人間には体の片側を圧迫するとその反対側からの汗が止まるという半側発汗という作用があることがわかっています。
有名どころでは舞妓さんや芸者さんが胸のあたりで帯をきつく締めて脇の下を圧迫することによって、顔から汗をかかないようにして化粧崩れを抑える「芸者の高帯」という方法が知られています。

両脇を締めることで半側発汗により、体の上部(頭や腕)の汗をかかなくすることができるんですね。
手も体の上部から通じている部分ですから、この方法によって手汗を抑えることが可能です。

ためしに手汗が出てきたら脇の下に何かを挟んで圧迫してみることでその効果を実感できると思います。

ただ、半側発汗という名前の通り、片側の汗を止めるというよりは「もう片側から発汗させる」という意味合いが強く、汗をかかなくなった側でない方の体から通常以上の汗をかくようになってしまいます。
これは何らかの原因によって片側が圧迫されてしまった場合に、その面から汗をかけず体温調節ができなくなってしまうことを避けるための反射作用だと考えられます。

現に舞妓さんや芸者さんも顔や手は涼しそうである反面、背中の汗が尋常じゃないほどの量になっていると聞きます。
着物を着ているわけではない私達からすると、背中の汗がひどくなってしまうことも手汗と同じぐらい生活に支障をきたしてしまいますね。

また、強く締め付けることによって気分が悪くなることや、その部分がかぶれてしまうということもあり、人によってはオススメできない方法と言えます。

詳細:手汗を止めるのに「二の腕を締め付ける方法」は有効か?

ツボ

東洋医学に基づくツボ押しにも手汗に効果があるとされているものがあります。
水分を排出する復溜、気持ちを落ち着かせるための労宮が効果的とされています。
親指と人差し指の付け根、骨と骨の間にある最強のツボ「合谷」もよく取り上げられます。

ただしツボ押しは素人が行って十分な効果を得られるかは難しいところで、下手すると悪化させかねない危険性もあるのでなるべく専門家に診てもらうようにした方がよいでしょう。

詳細:「手汗に効くツボ」に効果がない理由

ミョウバン水

収れん作用(汗腺を狭める作用)を持つミョウバンを水道水に溶かしたミョウバン水(ミョウバン液)も手汗に効果的とされています。

ミョウバン自体はスーパーで買うことができますし、かなり手軽に試せる方法です。

詳細:収れん作用で汗を抑えるミョウバン水の作り方と安全性

制汗剤を使用して手汗をかかなくさせる

一番手軽かつ確実に手汗を抑えてくれるのは制汗剤を使用する方法です。
ワキ下用の制汗剤はよく知られていますが、手汗用の制汗剤は知らないという方も多いのではないでしょうか。

手のひらにかく汗はエクリン腺という汗腺から分泌され、ワキ下のアポクリン腺とは別ものです。
そのため、ワキ下用の制汗剤では手のひらには効果を感じることができません。

手汗用の制汗剤を使うことで、手のひらの汗腺を物理的に狭くすることができ、結果的に手汗を抑えることに繋がります。

ただし、これも手のひらから汗をかかなくしてしまうために他の部分からの汗が増えてしまうということは避けられません。
その代わり、手汗をかいては困るシーンの時だけ使うなど限定することでうまくバランスを取っていける方法でもあります。

制汗剤の成分には効果的な塩化アルミニウム液を使っているものもありますが、肌トラブルなどの副作用も報告されているものなので使用には注意が必要です。
逆にベビーパウダーのように特に制汗作用のないものの場合、ベタベタの手をサラサラにする効果はあっても汗自体を抑える効果はない点にも注意です。

制汗剤にはクリームタイプ、スプレータイプ、パウダータイプが存在しており、いずれも一長一短があるので利用シーンや利用場所に応じて選ぶようにしましょう。

クリームタイプで有名なのはコルクル、パウダータイプで有名なのはファリネです。
体の内側から汗をケアできるアセッパーなどと併用していくことがおすすめです。

詳細:手汗用の制汗剤と腋汗用デオドラントの違いと選び方

もし手汗に悩んでいたらオススメしたい制汗剤3選

手汗に悩んでいるものの、どの制汗剤にしたらいいのか悩んでいる方は、とりあえず以下3つの制汗剤を参考にしてみてください。
それぞれ配合されている成分と商品のタイプが違うので自分の手汗レベルや使うシーンに適したアイテムを選ぶようにしましょう。
制汗剤は手術などとは違い、比較的簡単に手汗の悩みから解放されるためおすすめです。

強い制汗作用が欲しい人向け「デトランスα」

手汗に強い制汗効果を表す、塩化アルミニウムを配合したデンマーク製のローションタイプの手汗用制汗剤です。
塩化アルミニウムは強い効果がある反面、肌荒れなどの副作用が起こる可能性も高いため、日本人向きではないという声も。

公式サイトからの購入で初回分が多少安価に購入することができますが、2回目以降は通常価格での購入となり、並行輸入品ということもあって高額になります。

それでも、肌に負担がかかったとしても強い効果を期待したいという方にはオススメの商品と言えます。

初めて制汗剤を使う人向け「CORKL(コルクル)」

手汗に悩んでいる人のための化粧クリームです。
リニューアルをして肌に対してのやさしさを追求した化粧品になりました。

肌への刺激が少ないように使用成分を厳選、サラサラの肌触りを体感できるように作られているため初めて制汗剤を使う人にオススメです。
(肌への優しさを最優先にしているため消臭成分などは撤去されています)

現在はAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングでの販売になっています。

気になる時に手汗を止めたい人向け「farine(ファリネ)」

パウダータイプの手汗用制汗剤です。
ネット通販系の制汗剤においてはかなり知名度が高い商品といえます。

有効成分ACHが手のひらの汗腺を塞ぐことで手汗を止めることができるというもの。
パウダータイプなのでベビーパウダーのように使うことが可能です。

効果は1~2時間と短いため、一日のうちで手汗が気になるシーンの直前に使用するぐらいがちょうどいい方にはオススメです。
公式サイトからの購入で30日間の返金保証が得られるメリットがあります。