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手汗がひどいと「病気なんじゃないか」と疑うことがあると思います。
実際、全身の汗または手のひらなど局所の汗が異常なほどに出てしまう病気というものは存在しています。

それは多汗症です。

厳密には何らかの病気によって汗を多くかいてしまう症状のことで、その原因は明らかになっていないことが多いです。
ただし、汗をかくメカニズムの中にはかならず自律神経が関わってきていますので、自律神経系の異常によって汗を多くかいてしまうことが疑われます。

ただし、人間はふつう汗をかく生き物です。
運動をしたりして体温が高まれば汗が吹き出ますし、緊張したりドキドキするときにも汗をかきます。
辛い物を食べた時に汗がでてきた経験がある人もいるでしょう。

こうした時の汗の量が人よりも多いぐらいでは「多汗症」とは診断されません。

それでは多汗症と診断されるのはどういった場合なのでしょうか。

汗っかきと多汗症の違い

私は満員電車に乗っていた時に、周りの人は全く汗をかいていないのに自分だけダラダラ汗をかいてしまうというケースがよくありました。
この時の私の状況としては、人が多くて熱気に満ちていたために「暑かった」という点と、自分だけ汗をかいていると思われているのではないかという「緊張感」による発汗だったと思われます。

この場合は単なる汗っかきである可能性が高いんですね。

汗っかきの場合、たとえば太っている、運動によって汗をかきやすい体質になっているなどの理由によって、人よりもちょっとした体温変化や緊張感で汗が多く出てしまう状態を言います。
ただし前述の通り、暑かったり緊張したりする場面で汗をかくのは正常な範囲内に含まれます。

問題は家でリラックスしている時などに汗をかいてしまうような場合。
つまり、通常であれば汗をかかないような時にも多く汗が出てしまうのであれば、それは多汗症かもしれないわけです。

多汗症の定義

多汗症については日本皮膚科学会のガイドラインによって以下のように診断基準が定められています。

過剰な発汗が明らかな原因がないまま 6 カ月以上認められ、以下の 6 症状うち 2 項目以上あてはまる場合を多汗症と診断している。

  1. 最初に症状がでるのが 25 歳以下であること
  2. 対称性に発汗がみられること
  3. 睡眠中は発汗が止まっていること
  4. 1 週間に 1 回以上多汗のエピソードがあること
  5. 家族歴がみられること
  6. それらによって日常生活に支障をきたすこと

これらの 2 項目以上を満たす症例や幼小児例では家族からの指摘などを参考にして、それぞれ発汗検査を行って診断を確定する。
[出典]原発性局所多汗症診療ガイドライン

もしあなたがこれらのうち2項目以上を満たすのであれば、それは多汗症の疑いがあるため医師の診察を受けるようにした方がよいでしょう。
多汗症はさまざまな原因によって引き起こされている可能性があるので、素人目では判断が出来ない部分があるためです。

多汗症は不満や不安を持ちながらも誰にも相談せずに抱え込んでしまう人が多いそうです。
ですが、精神的な理由による多汗症と思っていたら食生活に問題があったことが原因だったなどのように、その原因と対処法を間違えていては解消することはできません。

多汗症の種類

多汗症には全身から発汗する全身性多汗症と局所的に発汗する局所性多汗症があります。
このうち全身性多汗症になる人は多くなく、たいていの人は手のひらや顔、脇の下といった体の一部に多く汗をかいてしまう局所性多汗症に悩んでいます。

汗をかく理由のうち体温調節が目的の「温熱性発汗」はその働きの意味を考えても全身から発汗する必要がありますし、ストレスや緊張によって発汗する「精神性発汗」にも意味があることがあります。

私たちが悩む「手汗」に関していえば、太古の人類が獲物と対峙した際に足の裏に適度に汗をかいて湿らせておくことで地面をしっかりと踏みしめることができた(当時は裸足だったため)というものや、槍のようなものを遠くまで投げる時、木を登るときなどには手が湿っている必要があったということから、体が「獲物と対峙した緊張」と「手足の発汗」を結び付けたという説があります。

汗をコントロールしているのは私達の無意識化で頑張ってくれている「自律神経」です。
自律神経が体温調節やストレスを感じた際に汗腺から汗を出す指示を出し、汗がでてくるわけです。
通常であれば汗をかくこと自体は正常なことです。

ただし、自律神経には今私達が感じる緊張と獲物と対峙した太古の人類の緊張が別物であるという認識ができません。
というのも長い人類の歴史において、人類が現代社会のようにある程度平和な状況におかれたのはごく少ない期間であるため、遺伝子情報的には「緊張=獲物と対峙」という方が長かったためだと思われます。

そう考えると、現代社会は緊張も多いため、手のひらに汗をかく人が多くなるのは仕方ないことなのかもしれませんね。

手汗に悩む方はそれがなんらかの病気による多汗症なのか、それとも人間として自然な発汗であるのかの見極めをすることが手汗改善のために重要なことと言えるでしょう。

もし手汗に悩んでいたらオススメしたい制汗剤3選

手汗に悩んでいるものの、どの制汗剤にしたらいいのか悩んでいる方は、とりあえず以下3つの制汗剤を参考にしてみてください。
それぞれ配合されている成分と商品のタイプが違うので自分の手汗レベルや使うシーンに適したアイテムを選ぶようにしましょう。
制汗剤は手術などとは違い、比較的簡単に手汗の悩みから解放されるためおすすめです。

強い制汗作用が欲しい人向け「デトランスα」

手汗に強い制汗効果を表す、塩化アルミニウムを配合したデンマーク製のローションタイプの手汗用制汗剤です。
塩化アルミニウムは強い効果がある反面、肌荒れなどの副作用が起こる可能性も高いため、日本人向きではないという声も。

公式サイトからの購入で初回分が多少安価に購入することができますが、2回目以降は通常価格での購入となり、並行輸入品ということもあって高額になります。

それでも、肌に負担がかかったとしても強い効果を期待したいという方にはオススメの商品と言えます。

初めて制汗剤を使う人向け「CORKL(コルクル)」

手汗に悩んでいる人のための化粧クリームです。
リニューアルをして肌に対してのやさしさを追求した化粧品になりました。

肌への刺激が少ないように使用成分を厳選、サラサラの肌触りを体感できるように作られているため初めて制汗剤を使う人にオススメです。
(肌への優しさを最優先にしているため消臭成分などは撤去されています)

現在はAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングでの販売になっています。

気になる時に手汗を止めたい人向け「farine(ファリネ)」

パウダータイプの手汗用制汗剤です。
ネット通販系の制汗剤においてはかなり知名度が高い商品といえます。

有効成分ACHが手のひらの汗腺を塞ぐことで手汗を止めることができるというもの。
パウダータイプなのでベビーパウダーのように使うことが可能です。

効果は1~2時間と短いため、一日のうちで手汗が気になるシーンの直前に使用するぐらいがちょうどいい方にはオススメです。
公式サイトからの購入で30日間の返金保証が得られるメリットがあります。