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手汗を止める方法として広く知られているものに、体の一部を締め付ける・圧迫するというものがあります。
日本では古くから芸者さんや舞妓さんが顔に汗をかかないようにするため、胸の上あたりに帯を強く締め付ける「芸者の高帯」という方法があることが知られています。

たしかに芸者さんや舞妓さんって、いつも涼しい顔をしていますよね。
あれはそういう体質なのかと思っていましたが、裏技を使っていたとは驚きです。

はたして体の一部を締め付けたり圧迫することで手汗を抑えるという方法は私達にも本当に有効なのでしょうか。

皮膚圧反射で手汗は止められる!

結論から言うと、体の一部の圧迫により手汗を止めることは可能です。

この方法は皮膚圧反射による「半側発汗(はんそくはっかん)」と呼ばれる現象で、汗や体温調節の研究において世界的権威である医学者の高木健太郎氏が発見したものです。

半側発汗は人間の反射作用の1つであり、体の上下左右の圧迫に応じて半側が発汗、その反対側の汗が抑えられるというもの。

舞妓さんや芸者さんは胸の上あたりを帯で強く抑えることによって胸より下側の発汗が促される代わりに、胸より上に位置する顔や腕、手の汗を抑えることが出来るようになるということです。

半側発汗の効果は、自身で脇の下を軽く圧迫するだけでも実感することができます。
試しに右脇の下にボールか何か適当なものを挟んで圧迫してみると、次第に右手の体温が下がり、左手がじんわりと汗ばんでくることがわかるでしょう。

医学界の権威によって発見され、実際に自分で確認もできる方法なので「効果はある」と言えますね。

手汗を抑えるには胸や脇、二の腕を圧迫する

実際に手汗を抑えたい場合には上述の通り胸よりちょっと上のあたりや脇の下を圧迫するようにしてみましょう。
二の腕を強く締め付けても効果があります。

その代わり半側発汗は面で作用することから、両方の二の腕を締め付ける場合には顔にも大量発汗を促してしまう恐れがあることに注意しましょう。

皮膚圧反射の問題点

この方法では一時的に手汗を止めることができますが、いくつかの問題点もあります。

締め付けによる体調不良

「芸者の高帯」のように胸の上あたりを締め付ける場合には、きつい締め付けのせいで体調が悪くなってしまうことがあります。
いくら手汗を抑えられたからといって体調が悪くなってしまうのは本末転倒ですね。

もし体を圧迫するにしても適度なところで保つようにしたいです。

締め付けによるかぶれ

皮膚圧反射を利用する時には、締め付けた部分が蒸れてかぶれてしまうことも考えられます。
ただでさえ発汗するような状況にありながら肌を締め付けているわけですから、かぶれやすいのは想像しやすいですね。

汗を抑える専用の締め付け帯というのも売られているので、自身の体質に合ったものを上手に使っていきたいところです。

見た目の問題点

帯を直接肌につけている場合は裸にならない限りは見える心配がないですが、そうでない場合には上着を脱ぐタイミングで帯で締めているのが見えてしまうと少し格好悪いですね。

肌に直接つけて締めている場合でも、夏場は特に服の下に透ける可能性も考慮したいところです。

汗のリバウンド

皮膚圧反射の場合、締め付けを解いた時にはそれまで以上に多くの汗が噴き出してしまいます。
いわば汗のリバウンドみたいなものですね。

手汗を抑えるために帯をきつく巻いていたのにも関わらず、体調が悪くなってしまい帯を解いてしまうようならば、それまでせっかく抑えていたのが台無しになってしまいます。

外出する際には帰宅時まで外せないかもしれないということを考えて、無理しないようにしたいところです。

大量発汗の場合には効果無し?

そして最大の問題点は、大量に発汗をする場合には皮膚圧反射は効果がない(効果が薄い)ということです。
これは発汗が人間の反射によるものと考えれば説明がつきます。

汗というものは基本的には体が体温の上昇を抑えるためにかかせるものです。
人間は体温が40℃付近になると命の危険を伴うため、私達が意識していないところで自律神経が発汗を促し、体温を下げてくれているのです。

そのメカニズムは、かいた汗が汗腺から皮膚上へ出てくる際、周りの熱を奪って気化することにより、エネルギーを消費することで体温が下がるというものです。

大量に発汗するということは、体はそれだけ体温の上昇があると認識している状態なわけですから、圧迫されているぐらいで汗をかかないわけにはいかないんですね。
そのため、皮膚圧反射による抑制効果が薄くなってしまうわけです。

まとめ

以上のことから、二の腕などの体の一部を圧迫することで手汗を抑えるという方法はたしかに効果がある反面、大量の汗の場合には効果が薄く、また問題点も少なからずあるということがわかりました。

皮膚圧反射による汗の抑制は「ちょっとの手汗」の時に、気休め程度に抑えられるものぐらいに考えておいた方がよいでしょう。

もし手汗に悩んでいたらオススメしたい制汗剤3選

手汗に悩んでいるものの、どの制汗剤にしたらいいのか悩んでいる方は、とりあえず以下3つの制汗剤を参考にしてみてください。
それぞれ配合されている成分と商品のタイプが違うので自分の手汗レベルや使うシーンに適したアイテムを選ぶようにしましょう。
制汗剤は手術などとは違い、比較的簡単に手汗の悩みから解放されるためおすすめです。

強い制汗作用が欲しい人向け「デトランスα」

手汗に強い制汗効果を表す、塩化アルミニウムを配合したデンマーク製のローションタイプの手汗用制汗剤です。
塩化アルミニウムは強い効果がある反面、肌荒れなどの副作用が起こる可能性も高いため、日本人向きではないという声も。

公式サイトからの購入で初回分が多少安価に購入することができますが、2回目以降は通常価格での購入となり、並行輸入品ということもあって高額になります。

それでも、肌に負担がかかったとしても強い効果を期待したいという方にはオススメの商品と言えます。

初めて制汗剤を使う人向け「CORKL(コルクル)」

手汗に悩んでいる人のための化粧クリームです。
リニューアルをして肌に対してのやさしさを追求した化粧品になりました。

肌への刺激が少ないように使用成分を厳選、サラサラの肌触りを体感できるように作られているため初めて制汗剤を使う人にオススメです。
(肌への優しさを最優先にしているため消臭成分などは撤去されています)

現在はAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングでの販売になっています。

気になる時に手汗を止めたい人向け「farine(ファリネ)」

パウダータイプの手汗用制汗剤です。
ネット通販系の制汗剤においてはかなり知名度が高い商品といえます。

有効成分ACHが手のひらの汗腺を塞ぐことで手汗を止めることができるというもの。
パウダータイプなのでベビーパウダーのように使うことが可能です。

効果は1~2時間と短いため、一日のうちで手汗が気になるシーンの直前に使用するぐらいがちょうどいい方にはオススメです。
公式サイトからの購入で30日間の返金保証が得られるメリットがあります。