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日常生活に支障をきたすほどのあまりにもひどい手汗の場合、病気による手汗の可能性があります。

手汗をかくのは主に暑い時(温熱性発汗)と緊張している時(精神性発汗)。
暑くもなく、緊張もしていないのに手汗をかいてしまう方は手汗がでる病気を疑ってみましょう。

手掌多汗症

手汗の病気として有名なものに「手掌多汗症」があります。
これは多汗症と呼ばれる「汗が多くでる病気」の一つで、手のひらからの汗が異常になってしまう症状です。

こうした多汗症のうち、特定の疾病による汗でないものを原発性多汗症と言い、アメリカ人口の2.8%が原発性多汗症であるという調査結果もあるほど一般的に認知されている症状です。
そのため、ある程度の原因やその対処方法が存在していますので、多汗症であることを思いつめる必要ありません。

原因

多汗症は原因不明の症状と言われています。
というのも、特定の病気に起因するわけではなく大量に汗が出るからです。

そうは言っても、汗が出る仕組みはわかっています。
つまり、多汗症を解消していくには、汗が出る仕組みを理解して、そこに対してのアプローチをしていくということになってきます。

汗は全身にある汗腺(主にエクリン腺)から分泌される分泌液です。
汗が分泌されるのには、神経伝達物質のアセチルコリンが末梢神経にて受容されることが必要です。

アセチルコリンの分泌は脳の指令により、自律神経がコントロールしているため、自律神経のバランスが崩れると意図しないタイミングで汗が噴き出ることにつながるのです。
たとえば暑い時や緊張した時に汗をかくのは普通ですが、ちょっとした温度の変化でも大量の汗が出てしまったりするようになるということです。

解決方法

汗が出る仕組みがわかれば、その仕組みが正常に働くようにすることが異常な手汗の改善法となります。

自律神経は交感神経と副交感神経のバランスで成り立っており、交感神経と手汗は密に関わっています。
交感神経というのは体が活動的な時に優位に働くもの。
逆に副交感神経はリラックスしている時間や寝ている時に優位に立っています。

現代人は生活習慣が乱れているせいで、この2つの自律神経バランスがあまりよくないんですね。
たとえば睡眠不足が続けば副交感神経が優位に立てる時間が少なくなります。
お風呂に入らずシャワーで済ませてしまうとかも影響していそうですね。

また、日常生活でストレスをため込んでしまうことも、交感神経を優位に立たせる原因となります。

ストレスは何も「いやだな」と思うことばかりではなく、食生活が乱れることも体にとってはストレスとなっています。
食生活が乱れると血行不良を招き、血行と自律神経は密接につながっていることから、血流が悪くなれば自律神経バランスを崩すことにもつながるのです。
冷え性なのに手汗が酷いという人がいるのはこのためですね。

つまり、手汗の解決方法としては、まずは生活習慣の改善が挙げられます。

薬や手術での解決方法も

根本からの改善は一朝一夕で出来るものではありません。
そのために、すぐにどうにかしたいという場合には薬や手術での解決方法も存在しています。

有名なのは交感神経を遮断する手術です。
水滴が滴るほどに手汗レベルが高い方でも完全に手汗を止めることができる反面、他の箇所から大量に汗が分泌される代償性発汗が必ず起こると言われている対策法です。
一度手術をすると元に戻すことができないため、必ず医師のカウンセリングをしっかりと受ける必要があります。

汗の分泌を促すアセチルコリンを受容させないようにする「抗コリン薬」も汗を止めるのに効果があります。
ただし、処方してもらうためには皮膚科での診察が必要であり、医師の診断次第では処方してもらえない可能性もあります。

水道水に手を浸す治療方法のイオントフォレーシス療法や掌にボツリヌス菌を投与するボトックス注射といった方法を美容皮膚科で受けることもできますが、一番簡単で手っ取り早く即効性がある方法は手汗用の制汗剤を使うことです。
焼きミョウバンや塩化アルミニウム、ポリ塩化アルミニウムといった制汗成分を含む制汗剤なら汗腺を塞ぐことで末端での汗の分泌を妨げることが可能です。
スプレータイプ、パウダータイプ、クリームタイプなど用途に合わせての商品展開があるため、持ち歩いていつでも使える安心感から精神面への影響もあり、ゆくゆくは手汗が気にならなくなるという治療方法でもあります。

汗が他の病気の原因であることも

あくまで原発性多汗症が病気に起因していないというだけで、多汗が何かしらの病気を原因としたものである可能性もあります。
代表例を挙げましたので参考にしてみてください。

自律神経失調症

自律神経失調症は心の病気と言われており、特定の診断基準があるものではありません。
前述のとおり、ストレスなどに起因して自律神経が乱れることで現れる症状に自律神経失調症という病名がつけられることが多いです。

解決方法としてはストレスを取り除くこと、食事療法や運動といった生活習慣の改善が挙げられますが、自分で判断せずに心療内科、精神科、神経科など病院での受診がおすすめです。

更年期障害

主に女性の生殖不能期に生じる自律神経失調症状などの総称が更年期障害です。
性ホルモンと自律神経は密接にあるため、ホルモンバランスが乱れることが自律神経の乱れにもつながるために起こり得る症状ですね。

女性だけでなく男性でも起こり得る病気であり、顔のほてり、疲労感、うつ状態と共に発汗も見られるものです。

解決方法としてはホルモンの補充療法やストレスの軽減が考えられます。
こちらも自身での判断は禁物で、女性なら婦人科や産婦人科、男性は泌尿器科や総合内科での受診をおすすめします。

バセドウ病

甲状腺に慢性的な炎症を生じ、甲状腺ホルモンを過剰に分泌する甲状腺機能亢進症と呼ばれる病気がバセドウ病です。
遺伝因子や環境因子に関係する自己免疫反応が原因とされています。

バセドウ病の症状として、集中できない、おちつかないなどと共に多汗があげられます。

治療は抗甲状腺ホルモン剤を長期的に内服します。
初診は内科を受診しましょう。

糖尿病

血糖値が高い状態が持続する状態が糖尿病です。
糖尿病も合併症状として多汗が挙げられています。

治療法はインスリンの投与となり、膵臓の働きが回復するまでは辞めることができません。

糖尿病は子供でもかかる病気であり、子供であれば小児科を、大人は内科を受診してください。

結核

長く不治の病として恐れられていた結核ですが、その症状は風邪の症状に近く、咳や発熱、そして異常発汗も見られるようです。
現在は治療薬が確立されていますので、薬による治療が可能です。
内科や呼吸器科を受診するようにしましょう。

もし手汗に悩んでいたらオススメしたい制汗剤3選

手汗に悩んでいるものの、どの制汗剤にしたらいいのか悩んでいる方は、とりあえず以下3つの制汗剤を参考にしてみてください。
それぞれ配合されている成分と商品のタイプが違うので自分の手汗レベルや使うシーンに適したアイテムを選ぶようにしましょう。
制汗剤は手術などとは違い、比較的簡単に手汗の悩みから解放されるためおすすめです。

強い制汗作用が欲しい人向け「デトランスα」

手汗に強い制汗効果を表す、塩化アルミニウムを配合したデンマーク製のローションタイプの手汗用制汗剤です。
塩化アルミニウムは強い効果がある反面、肌荒れなどの副作用が起こる可能性も高いため、日本人向きではないという声も。

公式サイトからの購入で初回分が多少安価に購入することができますが、2回目以降は通常価格での購入となり、並行輸入品ということもあって高額になります。

それでも、肌に負担がかかったとしても強い効果を期待したいという方にはオススメの商品と言えます。

初めて制汗剤を使う人向け「CORKL(コルクル)」

手汗に悩んでいる人のための化粧クリームです。
リニューアルをして肌に対してのやさしさを追求した化粧品になりました。

肌への刺激が少ないように使用成分を厳選、サラサラの肌触りを体感できるように作られているため初めて制汗剤を使う人にオススメです。
(肌への優しさを最優先にしているため消臭成分などは撤去されています)

現在はAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングでの販売になっています。

気になる時に手汗を止めたい人向け「farine(ファリネ)」

パウダータイプの手汗用制汗剤です。
ネット通販系の制汗剤においてはかなり知名度が高い商品といえます。

有効成分ACHが手のひらの汗腺を塞ぐことで手汗を止めることができるというもの。
パウダータイプなのでベビーパウダーのように使うことが可能です。

効果は1~2時間と短いため、一日のうちで手汗が気になるシーンの直前に使用するぐらいがちょうどいい方にはオススメです。
公式サイトからの購入で30日間の返金保証が得られるメリットがあります。