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手汗の原因として食事が影響しているという説があります。
これは果たして本当なのでしょうか。

結論から言うと、私は微妙なところだと考えます。

なぜ食事が手汗に影響すると言われるのか。
そしてなぜ「微妙なところ」なのかについてまとめました。

手汗に影響する食事とは

一般的に手汗に影響する食事として、肉料理やチーズといった動物性たんぱく質を多く含む食事、香辛料を含んだ辛い料理、カフェインを含んだものなどが挙げられます。
これらがなぜ手汗に影響するのか一つずつ見ていきましょう。

肉料理やチーズ

肉料理やチーズといった動物性たんぱく質を多く含む食事の場合、体温をあげる働きがあると言われています。
これは食事誘発性熱産生という現象によるもので、食事をしたそばから食材がエネルギーに変わることで一時的に体温が上昇することを指しています。

食事をしたあとに特に何もしていなくとも体がポカポカしたり暑くなったりした経験は誰にでもあると思います。

食事誘発性熱産生はどの食材でも平等に体温が上がるわけではなく、たんぱく質を多く含む食事の方が消費エネルギー量が多く、体温も上がりやすいという特長があります。

体温が上がると自律神経が作用して発汗を促すようになります。
汗は皮膚に出てくる際に蒸発し、その気化熱で体温を下げるという役割があるからです。

こうした理由から肉料理やチーズを摂取すると汗をかきやすい、つまり手汗も多くなると言う説に繋がってきます。

辛い食べ物

汗をかくのは体温が上がった時だけではありません。
緊張したりドキドキしたりする時・・・自律神経の交感神経が優位に立っている状態でも人間は汗をかくようにプログラムされています。

そのため、辛い食べ物などの刺激物を摂取することで交感神経が活発になり、体から大量の汗が噴き出すということも手汗の原因として挙げられています。

カフェインを含むもの

辛い物を食べて汗をかくのはなんとなくわかっていたことですが、意外なのは甘いチョコレートなんかでも汗をかいてしまうということ。
チョコレートやコーヒーに含まれるカフェインは交感神経を刺激する役割を持っています。
コーヒーを飲むと眠れなくなるというのはここからきているわけですね。

交感神経を刺激されると汗をかいてしまうというのは辛い物を食べた時と同じ原理です。

食べ物と手汗の関係の微妙なところ

ここまでの説明で、食べ物と手汗には密接な関係があることがわかったかと思います。

では、辛い物やカフェインを含むものを控えて、肉やチーズを含まない和食中心の生活にしていけば手汗が出なくなるのでしょうか。
私の考えでは、それはありえません。

そもそも前提条件として食事誘発性熱産生は一時的に体温をあげるためのものであり、慢性的に手汗が酷い人の理由にはなっていません。
これは辛い物を食べた時やカフェインを摂取した時でも同じです。

逆に、肉料理やチョコレートが大好きな人でも手汗が全然少ない人も存在しています。

食事による効果を完全に否定するわけではありませんが、ちょっとやそっとの食生活を変えただけで人間の体質が変化することはほとんどありません。
つまり、数年かけて体質を徐々に変えていくことで少しずつ改善するというのは見込めるかもしれませんが、即効性はない方法だと考えた方がよいでしょう。

手汗は多くの場合、遺伝的なもの

手汗は多かれ少なかれ、誰でもかくものです。
問題はその量が多いかどうか、またはちょっとの刺激で発汗するか否かです。

多汗症の場合には少しの体温変化でも大量の汗をかいてしまいますし、家でリラックスしている時(副交感神経が優位)でも手足が湿ってきます。
食事を和食にしたりコーヒーを飲まないぐらいで汗の量が少なくなるとは考えられません。

こうした理由から私は食事と手汗の関連性に関しては懐疑的になってしまいます。

食事に関係せず手汗を抑える方法

では手汗が酷い人は手汗を抑えることは不可能なのかというと、そんなことはありません。
食事制限は短期的に手汗を改善させるものではないというだけで、他にも手汗を抑えられる方法はあります。

皮膚圧反射の利用

舞妓さんが顔に汗をかかないのは胸の上のあたりを帯で強く締めているという理由があるのをご存知でしょうか。
「芸者の高帯」という言葉があるぐらいの通説で、これは皮膚圧反射という現象によるものです。
[関連]手汗を止めるのに「二の腕を締め付ける方法」は有効か?

汗をかきたくない部分に近いところ(手汗ならば脇の下や二の腕、胸の上らへん)を圧迫することで、圧迫したところよりも外側の汗が抑えられ、逆に内側の汗が大量になります。
舞妓さんの例で言えば、胸の上あたりを締め付けることで顔や手などの汗が抑えられる反面、胸から下の汗が相当な量になるということです。

制汗剤の利用

意外と知られていないのが手汗用の制汗剤です。
制汗剤の役割は汗腺を狭めることで物理的に汗が出る量を抑えてしまうというもの。

朝出かける前に手に塗っておく事で1日は汗を抑えられるものから、手汗を抑えたい都度塗布する必要があるものまで様々です。

手汗を抑えるといったことに関しては、食事を制限するよりも即効性がありますし一番の方法と言えるでしょう。

もし手汗に悩んでいたらオススメしたい制汗剤3選

手汗に悩んでいるものの、どの制汗剤にしたらいいのか悩んでいる方は、とりあえず以下3つの制汗剤を参考にしてみてください。
それぞれ配合されている成分と商品のタイプが違うので自分の手汗レベルや使うシーンに適したアイテムを選ぶようにしましょう。
制汗剤は手術などとは違い、比較的簡単に手汗の悩みから解放されるためおすすめです。

強い制汗作用が欲しい人向け「デトランスα」

手汗に強い制汗効果を表す、塩化アルミニウムを配合したデンマーク製のローションタイプの手汗用制汗剤です。
塩化アルミニウムは強い効果がある反面、肌荒れなどの副作用が起こる可能性も高いため、日本人向きではないという声も。

公式サイトからの購入で初回分が多少安価に購入することができますが、2回目以降は通常価格での購入となり、並行輸入品ということもあって高額になります。

それでも、肌に負担がかかったとしても強い効果を期待したいという方にはオススメの商品と言えます。

初めて制汗剤を使う人向け「CORKL(コルクル)」

手汗に悩んでいる人のための化粧クリームです。
リニューアルをして肌に対してのやさしさを追求した化粧品になりました。

肌への刺激が少ないように使用成分を厳選、サラサラの肌触りを体感できるように作られているため初めて制汗剤を使う人にオススメです。
(肌への優しさを最優先にしているため消臭成分などは撤去されています)

現在はAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングでの販売になっています。

気になる時に手汗を止めたい人向け「farine(ファリネ)」

パウダータイプの手汗用制汗剤です。
ネット通販系の制汗剤においてはかなり知名度が高い商品といえます。

有効成分ACHが手のひらの汗腺を塞ぐことで手汗を止めることができるというもの。
パウダータイプなのでベビーパウダーのように使うことが可能です。

効果は1~2時間と短いため、一日のうちで手汗が気になるシーンの直前に使用するぐらいがちょうどいい方にはオススメです。
公式サイトからの購入で30日間の返金保証が得られるメリットがあります。