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誰しも「冷や汗」をかいた記憶があると思います。
会議中に大勢の前で突然名指しで指名された時や、夜中にふと目が覚めたら風のせいで窓がガタガタ鳴った時など、その時の気温には関係なく手足がじっとりとする感覚があるものです。

汗には体温を下げるためにかくものと、こうした精神的な問題でかくものの2種類があります。

精神的な問題なので、ヒヤヒヤしたシーンだけでなく、ゲームやスポーツ観戦に熱中していた時など気づいたら手に汗を握っていたなんて経験もあるでしょう。
主に手汗はこうした精神的な問題でかくことが多いとされています。

精神性発汗とは

人間に汗をかかせているのは本脳であり、脳から指令をうけた自律神経、自律神経にコントロールされている汗腺によって汗が分泌されます。

暑い時にかく汗は「温熱性発汗」と呼ばれ、体温が上がり過ぎてしまわないように汗の気化熱で体温調節をする役割があります。
それに比べて暑くなくてもかく冷や汗は「精神性発汗」と呼ばれています。

精神性発汗はその名の通り、精神的な問題で汗をかいてしまう現象のこと。
前述の通り、ドキドキしたり緊張したりするとじんわり手のひらや足の裏が湿ってくるのがそれです。

精神的な理由で汗をかいてしまう原因

では精神性発汗はなぜ起きるのでしょうか。
そのメカニズムは太古の人間の暮らしに起因しているとされています。

今でこそ快適な家に住み、食べる物にも困らないような生活をしている私達ですが、こういった状況になったのはたかだか数千年程度の話であって、それ以前の人間は木に登り、狩りをする生活を続けていました。

木に登るときには手がスベスベだと逆に困ってしまいます。
私達も現代において、あまりに乾燥している日にはスーパーのビニール袋すら開けられなかったり、本のページをめくれなかったりしますよね。
昔の人類も木を登る際にはある程度手や足が湿っている必要があったわけです。

同様に、狩りをする際に槍のようなものを獲物に向かって投げようとした場合、手がスベスベだとすこし滑ってしまって思うように投げられません。
手が少し湿っている方がグリップが効いてより正確により遠くまで飛ばせるようになります。

つまり、昔の人類が何か「活動的」なことをする際には手が湿っている必要があったと言うことになります。

人間には自律神経という自分の意思とは関係なく働く神経が存在しています。
たとえば呼吸をしたり、血液を循環させたりするのは私達が意識せずとも勝手に体が行ってくれていますよね。
これは自律神経が働いてくれている証拠です。

自律神経には相反する2つの性質があり、活動的に動くときに優位に立つのが交感神経といい、リラックスしている時に優位にたつものを副交感神経といいます。

太古において狩りをしたり木に登ったりという活動的なことを行う時には交感神経が刺激されて優位に立っており、その時に手を湿らせておく必要があったことから、人間の体には「交感神経が優位=手汗をかかせよう」ということがプログラムされるよういなりました。

現代社会において私達は木にのぼることもなければ狩りをすることもありません。
ですが、長年遺伝子に刻み込まれてきたこの情報が消えるはずもなく、「交感神経が刺激されたら手汗をかく」という現象だけ残ってしまっているわけです。

精神性発汗の解決方法

精神的な問題で手汗をかいてしまう原因はわかりましたが、これを解決する方法はあるのでしょうか。

一番理想なのは「気にしない」ということです。
実は手汗を気にすることがさらなる手汗を生むことに繋がっているからです。

緊張した時に手汗が出るというのは、多かれ少なかれ全員に起きていること。
なので「これは普通のことなんだ」「私は普通より少しだけ手汗が多いだけ」と考えることによって幾分か手汗を抑えることができるようになります。

そうは言っても「気にしない」ということはなかなか難しいですね。
気になるから悩んでいるわけですし、「気にしないようにしよう」と思っても即座に手汗が止まるわけではありません。

そこで、先に手汗を抑えてしまうことで「強制的に手汗を気にしない状況を作る」というのもオススメです。

やり方は、手汗用の制汗剤を使って物理的に手のひらにある汗腺を狭めてしまうというのが手軽です。
汗腺自体が狭まるので汗の分泌量が減り、普段ほど手汗が気にならなくなります。
手汗が気にならなくなれば、必要以上に発汗する心配もなくなるでしょう。

ただし、汗の分泌量自体が変わるわけではないので、制汗剤によって手のひらの汗を抑えている間には他の部分の汗腺から汗が多く分泌されるという点には注意が必要です。

また、手汗用の制汗剤は手のひらにあるエクリン腺に作用するものなので、脇汗用の制汗剤では効果がない点も気をつけましょう。

もし手汗に悩んでいたらオススメしたい制汗剤3選

手汗に悩んでいるものの、どの制汗剤にしたらいいのか悩んでいる方は、とりあえず以下3つの制汗剤を参考にしてみてください。
それぞれ配合されている成分と商品のタイプが違うので自分の手汗レベルや使うシーンに適したアイテムを選ぶようにしましょう。
制汗剤は手術などとは違い、比較的簡単に手汗の悩みから解放されるためおすすめです。

強い制汗作用が欲しい人向け「デトランスα」

手汗に強い制汗効果を表す、塩化アルミニウムを配合したデンマーク製のローションタイプの手汗用制汗剤です。
塩化アルミニウムは強い効果がある反面、肌荒れなどの副作用が起こる可能性も高いため、日本人向きではないという声も。

公式サイトからの購入で初回分が多少安価に購入することができますが、2回目以降は通常価格での購入となり、並行輸入品ということもあって高額になります。

それでも、肌に負担がかかったとしても強い効果を期待したいという方にはオススメの商品と言えます。

初めて制汗剤を使う人向け「CORKL(コルクル)」

手汗に悩んでいる人のための化粧クリームです。
リニューアルをして肌に対してのやさしさを追求した化粧品になりました。

肌への刺激が少ないように使用成分を厳選、サラサラの肌触りを体感できるように作られているため初めて制汗剤を使う人にオススメです。
(肌への優しさを最優先にしているため消臭成分などは撤去されています)

現在はAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングでの販売になっています。

気になる時に手汗を止めたい人向け「farine(ファリネ)」

パウダータイプの手汗用制汗剤です。
ネット通販系の制汗剤においてはかなり知名度が高い商品といえます。

有効成分ACHが手のひらの汗腺を塞ぐことで手汗を止めることができるというもの。
パウダータイプなのでベビーパウダーのように使うことが可能です。

効果は1~2時間と短いため、一日のうちで手汗が気になるシーンの直前に使用するぐらいがちょうどいい方にはオススメです。
公式サイトからの購入で30日間の返金保証が得られるメリットがあります。