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手汗を止める治療方法や対策方法に塩化アルミニウム水溶液を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
塩化アルミニウムとはいったいどのような物質でどういった効果があるのかまとめました。

塩化アルミニウムとは

塩化アルミニウムは文字通り、アルミニウムと塩素が結合した物質です。
化学式ではAlCl3と書かれるもの。

これがいったいなぜ手汗に効果的なのでしょうか。

効果効能

塩化アルミニウムが制汗剤として使われる理由は手のひらの汗腺に対する収れん作用が期待されるからです。
手汗の原因は自律神経の交感神経が手のひらの汗腺に作用し、そこから汗が分泌されることなのですが、この汗腺自体を炎症させて塞ぐといった効果が期待できるため、手汗用制汗剤に多く使われます。
日本皮膚科学会のガイドラインによっても多汗症の対処方法として用いることが推奨されている物質であり、自分でツボ押しなどを試すよりは確実に手汗を止めることができると言えるでしょう。

ただし、効果は一過性のものなので、一定期間で使い続けなければならないというデメリットもあります。

手のひらだけでなく、足の裏やワキ用にも使用できますが、顔に塗布することはNGとされています。

また、同時に殺菌効果もあるとされているため、汗のニオイを抑えることも期待されます。

副作用

塩化アルミニウムには強い効果がある反面、副作用も報告されています。

一般的なものとしては肌への刺激が強いため肌荒れやかゆみ、湿疹(かぶれ)がでる可能性が挙げられています。
もし塩化アルミニウム配合の制汗剤を使用して肌状態が悪化するなどの症状がでた場合にはすぐに使用を辞めて皮膚科での診断を仰ぐようにしましょう。

また、アルミニウムを皮膚から吸収することになるため、体にはよくないとする声もあります。
この辺りは賛否両論ありますが、一説によるとアルツハイマーを引き起こすリスクが高まるとも言われており、安易な使用は注意した方がいいかもしれません。
心配な方はイオントフォレーシスのような安全性の高い方法での制汗治療から始めた方がよいでしょう。

ただし、副作用があるものというのはその分効果も高いということの現れでもありますし、副作用の起き方にも体質によって個人差がありますので絶対的に使用しない方がよいというようなものでもありません。

逆に濃度が高すぎると感じる場合には精製水を使って薄めて使うことも可能です。

使い方

塩化アルミニウム液には正しい使用方法というものがあります。
最初は夜の就寝前にしっかり手のひらを洗って綺麗にしておき、乾かしてから塗布し、翌朝に塗布した部分を洗い流すようにするのが正しい方法です。

これを続けることで1~2週間後には効果が出始めてくるので使用頻度を減らしていきます。
使用頻度を減らすと持続期間がわかるようになるのがポイント。
使い過ぎを抑えることができるようになっていくのです。

決して即効性が期待できるものではないんですね。
まれに「効果がない」という方がいますが、よくよく聞いてみると間違った使い方(手汗が出てから塗っていたなど)をしていたということが多く、正しい使い方がいかに大切かがわかります。

塗布したあとで手を密封する密封療法も効果ありとされています。

塩化アルミニウムとポリ塩化アルミニウムの違い

制汗剤に使われるものには塩化アルミニウムだけでなく、ポリ塩化アルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウムというものが存在します。
これらは素人目には同じ「塩化アルミニウム」に感じられますが、化学式を見ても別物であることがわかります。

塩化アルミニウムとポリ塩化アルミニウムの違いについて

一般的に制汗剤として用いられる「塩化アルミニウム」というものはアルミニウムと塩素が直接結合したもの。
それに対してポリ塩化アルミニウムやクロルヒドロキシアルミニウムと呼ばれるものはアルミニウムと塩素の間に他の物質が入っているもの。

同じ元素を用いていたとしても、その意味合いは全然違ってきます。

手汗に悩む私たちにとって重要な簡単な違いを書くと、塩化アルミニウムは制汗作用が強い代わりに副作用も高く出る、ポリ塩化アルミニウムは制汗作用がやや弱い代わりに副作用も少ないといったところが挙げられます。
どちらも医薬品ではありませんが医薬部外品指定されているもの。
一般的に手汗の治療に使う際の効果が実証されているものではありますが、その作用の強さの違いや副作用の出方の違いを考えても手汗レベルによって使い分けるというのが正解であるといえるでしょう。

制汗剤でも物によって違う

一般的に販売されている制汗剤にも塩化アルミニウム配合とポリ塩化アルミニウム配合のものが存在しています。
商品の成分表示から確認してみてください。
その際、生産国も確認しておくとベターです。

塩化アルミニウム配合のものは以下。

  • オドレミン
  • テノール液
  • デトランスα

対して、より安全なポリ塩化アルミニウムが含まれている制汗剤は以下です。

  • ファリネ
  • テサラン
  • フレナーラ

昔ながらの制汗剤には塩化アルミニウムが、最近人気のネット通販系制汗剤にはポリ塩化アルミニウムが入っているといった感じですね。
通販で購入できる制汗剤の場合、公式ページから購入することで初回無料などのキャンペーンが受けられることが多いです。
注意点としては実際に手に取れない商品であるため、口コミや体験談を参考にするといったところです。

ただ、あくまで塩化アルミニウムに比べると安全というだけで、ポリ塩化アルミニウムが確実に無害ということではありませんし、日本で購入できる塩化アルミニウム配合の制汗剤は国が定めた濃度を遵守している医薬部外品であるという点も理解しておきましょう。

また、制汗剤には塩化アルミニウムもポリ塩化アルミニウムも含まれていないものがあります。
クリームタイプのコルクルにはフェノールスルホン酸亜鉛という収れん剤が、デオナチュレには焼ミョウバン(ミョウバン水)という収れん剤が入っています。

いずれも、より安全性が高いと言われているものなので、手汗レベルが低く、敏感肌である人にはこうした効果が強くない制汗剤もおすすめです。

塩化アルミニウムは売っているのか?

塩化アルミニウムは神経毒として確立されている物質であり、もともとは治療目的ではなく実験用に扱われていたものであるため、一般には売っていないのではないかと思われがちですが、薬局などで塩化アルミニウム配合の制汗剤は普通に購入することが可能です。

日邦薬品工業のオドレミンなどが代表的な商品と言えるでしょう。。

また、病院で処方してもらえることもあります。

価格帯

塩化アルミニウム配合の制汗剤は比較的安価です。
試してみるのにちょうどいい価格帯と言えるかもしれませんね。

塩化アルミニウム非配合の制汗剤のほうが良いのでは

危険性があると聞くとどうしても「塩化アルミニウムを配合していない制汗剤の方がよいのでは」と考えてしまうかもしれません。

ただし、前述の通り、日本で市販される塩化アルミニウム配合の制汗剤はその配合量も国で定められており、容量を守って使う分には安全かつ効果が出るものとされています。
心配であればポリ塩化アルミニウム、またはそれ以外の収れん作用があるものを使った制汗剤を使用すべきでしょう。
中にはより高い効果を求めて海外からより多い塩化アルミニウムを含んだものを取り寄せて使う方もいます。

もし手汗に悩んでいたらオススメしたい制汗剤3選

手汗に悩んでいるものの、どの制汗剤にしたらいいのか悩んでいる方は、とりあえず以下3つの制汗剤を参考にしてみてください。
それぞれ配合されている成分と商品のタイプが違うので自分の手汗レベルや使うシーンに適したアイテムを選ぶようにしましょう。
制汗剤は手術などとは違い、比較的簡単に手汗の悩みから解放されるためおすすめです。

強い制汗作用が欲しい人向け「デトランスα」

手汗に強い制汗効果を表す、塩化アルミニウムを配合したデンマーク製のローションタイプの手汗用制汗剤です。
塩化アルミニウムは強い効果がある反面、肌荒れなどの副作用が起こる可能性も高いため、日本人向きではないという声も。

公式サイトからの購入で初回分が多少安価に購入することができますが、2回目以降は通常価格での購入となり、並行輸入品ということもあって高額になります。

それでも、肌に負担がかかったとしても強い効果を期待したいという方にはオススメの商品と言えます。

初めて制汗剤を使う人向け「CORKL(コルクル)」

手汗に悩んでいる人のための化粧クリームです。
リニューアルをして肌に対してのやさしさを追求した化粧品になりました。

肌への刺激が少ないように使用成分を厳選、サラサラの肌触りを体感できるように作られているため初めて制汗剤を使う人にオススメです。
(肌への優しさを最優先にしているため消臭成分などは撤去されています)

現在はAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングでの販売になっています。

気になる時に手汗を止めたい人向け「farine(ファリネ)」

パウダータイプの手汗用制汗剤です。
ネット通販系の制汗剤においてはかなり知名度が高い商品といえます。

有効成分ACHが手のひらの汗腺を塞ぐことで手汗を止めることができるというもの。
パウダータイプなのでベビーパウダーのように使うことが可能です。

効果は1~2時間と短いため、一日のうちで手汗が気になるシーンの直前に使用するぐらいがちょうどいい方にはオススメです。
公式サイトからの購入で30日間の返金保証が得られるメリットがあります。