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ひどい手汗に悩んでいるけれど、手術をするのはハードルが高く感じてしまうもの。
そんな方のために、風邪薬や胃腸薬のように手軽に飲んで手汗を止められる内服薬もあります。

手汗用飲み薬の効果やメリット、デメリットについて説明します。

手汗用飲み薬の効果

手汗用飲み薬として有名なのはアメリカの製薬会社ファイザーの製薬、プロバンサインです。
プロバンサインは全身性多汗症の薬で、全身の水分を抑制する効果があり、過度な手汗にも効果が発揮されるものです。

プロバンサインは臭化プロパンテリンの製剤で、臭化プロパンテリンにはアセチルコリンの分泌を抑える効果があります。
手汗は手のひらにあるエクリン腺という汗腺から分泌されますが、この分泌を促しているのが神経伝達物質であるアセチルコリンです。

アセチルコリンの分泌を抑えることによって結果的に汗の分泌を抑えることに繋がるわけです。
そのため、こうした効果のある薬は「抗コリン薬」と呼ばれています。

手汗用飲み薬のメリット

手汗用飲み薬として用いられる抗コリン薬のメリットはその効き目と価格などが挙げられます。

抗コリン薬の効き目

抗コリン薬は1回1錠を1日に3~4回、汗を抑えたい時に飲むものです。
効き目があらわれ始めるのは20分から遅くとも1時間後ぐらいで、人によっては汗が本当にピタッと止まる即効性のある方法になります。

その持続時間は早い人は3時間ぐらいで切れてしまうようですが、一般的には5~6時間と長め。
そのため、手軽に服用できるうえに即効性と持続性を感じられる薬ということになり、これを持ち歩いていることで「いつ汗をかいても大丈夫」という自信にもつながってきます。

実は手汗をかいてしまう理由の大きな部分に「精神的なもの」が関係しているため、「いつ汗をかいても大丈夫」という気持ちになれるということは手汗の分泌を根本から抑える効果も持ち合わせています。

抗コリン薬の価格

皮膚科など病院で処方される抗コリン薬の場合、医療保険の適用内となるためにその価格がとても安いのもメリットです。
自己負担で約1カ月に相当する薬を処方して貰えます。

ETS手術など「半永久的に手汗が出なくなる」という方法に10万程度かかると思うと、10年以上の長期にわたって服用しなければならないのであれば経済的ではないと思えるかもしれません。

ですが、ETS手術による交感神経遮断は一度施してしまうと元に戻すことはできません。
内服薬であれば、必要なくなったタイミングで辞めるという選択肢もあります。

手汗の悩みの場合、年齢と共に少なくなる傾向があることを考えても、現時点での手汗量を自分でコントロールできるのは良い方法と言えるでしょう。

手汗用飲み薬のデメリット

抗コリン薬のデメリットには気軽に買えない点と副作用が挙げられます。

抗コリン薬は気軽に買えない

日本においては、医師の処方箋がなければ抗コリン薬を購入することができません。
そのため、ドラッグストアなどにいって気軽に買えるものではないんですね。

必ず皮膚科を受診して、医師と相談のうえで処方してもらう必要があるわけです。

ただし、担当医師の方針によっては「その程度の手汗では処方できない」と言われる可能性もあります。
そこで個人輸入に頼っている方も多いです。

抗コリン薬の場合、海外からの個人輸入で購入することは可能なので、どうしても処方して貰えない時には個人輸入の利用も検討すると良いかもしれません。
ただし医療保険の適用外となりますので、送料を除いても日本で処方される額の3~5倍の価格は覚悟しておく必要があります。

抗コリン薬の副作用

抗コリン薬は全身の水分を抑えてしまう効果がありますので、副作用として目や口の渇き、排尿排せつ障害などが報告されています。
特に口の渇きが顕著で、異常な渇きによって声が満足に出せないほどだったという方もいるほどです。

そのため、排尿障害などを患っている方は処方されません。服用しないようにしましょう。

また、汗を抑えてしまうということは熱中症を引き起こす可能性もあります。
熱い日の炎天下にて汗が出なければ人間は体温を下げることができなくなるからです。
服用時の外気などには十分注意が必要です。

手汗用飲み薬は空腹時に服用?

デメリットと言えるかはわかりませんが、抗コリン薬は空腹時の方が効きやすいと言われています。
食べ物によって臭化プロパンテリンの吸収が減少することに原因があるという意見がありますが、薬そのものの注意事項として挙げられているものではないため、特に空腹時でなかったとしても効き目に影響はないとする意見もあります。

アセチルコリンは汗の分泌だけでなく胃液の分泌にも関わっていますので、食後に服用してしまうと消化不良を起こす可能性があるため「空腹時が効く」という噂が広まったのかもしれません。

ちなみに、交感神経を刺激するカフェインとの併用はあまり良くないとされているため、抗コリン薬を内服した際にはコーヒーの摂取を控えた方が良さそうです。

もし手汗に悩んでいたらオススメしたい制汗剤3選

手汗に悩んでいるものの、どの制汗剤にしたらいいのか悩んでいる方は、とりあえず以下3つの制汗剤を参考にしてみてください。
それぞれ配合されている成分と商品のタイプが違うので自分の手汗レベルや使うシーンに適したアイテムを選ぶようにしましょう。
制汗剤は手術などとは違い、比較的簡単に手汗の悩みから解放されるためおすすめです。

強い制汗作用が欲しい人向け「デトランスα」

手汗に強い制汗効果を表す、塩化アルミニウムを配合したデンマーク製のローションタイプの手汗用制汗剤です。
塩化アルミニウムは強い効果がある反面、肌荒れなどの副作用が起こる可能性も高いため、日本人向きではないという声も。

公式サイトからの購入で初回分が多少安価に購入することができますが、2回目以降は通常価格での購入となり、並行輸入品ということもあって高額になります。

それでも、肌に負担がかかったとしても強い効果を期待したいという方にはオススメの商品と言えます。

初めて制汗剤を使う人向け「CORKL(コルクル)」

手汗に悩んでいる人のための化粧クリームです。
リニューアルをして肌に対してのやさしさを追求した化粧品になりました。

肌への刺激が少ないように使用成分を厳選、サラサラの肌触りを体感できるように作られているため初めて制汗剤を使う人にオススメです。
(肌への優しさを最優先にしているため消臭成分などは撤去されています)

現在はAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングでの販売になっています。

気になる時に手汗を止めたい人向け「farine(ファリネ)」

パウダータイプの手汗用制汗剤です。
ネット通販系の制汗剤においてはかなり知名度が高い商品といえます。

有効成分ACHが手のひらの汗腺を塞ぐことで手汗を止めることができるというもの。
パウダータイプなのでベビーパウダーのように使うことが可能です。

効果は1~2時間と短いため、一日のうちで手汗が気になるシーンの直前に使用するぐらいがちょうどいい方にはオススメです。
公式サイトからの購入で30日間の返金保証が得られるメリットがあります。