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手掌多汗症の悩みを抱えている方の中には「手汗対策としてイオントフォレーシスを考えている」、または「イオントフォレーシスを病院で勧められた」という人もいると思います。

イオントフォレーシスとはどんな治療法なのでしょうか。

そもそも多汗症の原因とは

多汗症というのは文字通り、汗が多く出る症状のことです。
特定の病気が原因によって多汗症になることもありますが、そうでない場合は原因不明の症状(原発性多汗症)です。

ただし、原因不明とは言うものの、汗が分泌されるメカニズムはわかっています。
人間が汗をかく理由は主に3つ。

暑い時に体温を下げる目的でかく「温熱性発汗」。
辛い物を食べた時にかく「味覚性発汗」。
そして緊張した時に手のひらや額、足の裏にかく冷や汗「精神性発汗」です。

これらはすべて、体の水分コントロールを行っている自律神経に促される形で発汗に繋がっています。
自律神経の交感神経が活動的になることで汗が分泌される仕組みです。

多汗症の人は何らかの理由で自律神経が過敏に反応している可能性があります。

イオントフォレーシスとは

イオントフォレーシスは微弱な直流電流を流した水道水に治療部位(手汗なら手のひら、足汗なら足の裏)を浸けるというだけの治療法です。
別名イオン導入法、イオン浸透療法などと言われています。

その仕組みは微弱電流によって電気分解された水素イオンが有効成分となって手のひらの汗腺に作用し、皮膚表面にある汗の出口を塞ぐことによって発汗が抑えられるようになるというもの。

食塩水などでは効果がなく、なるべくPhの低い水を使った方が効果が高いと言われています。
また、アポクリン汗腺からの発汗には効果が低く、手のひらに多くあるエクリン腺によく作用する方法です。

その治療効果については日本皮膚科学会も認めているため、正式な手汗治療法ということになります。

病院で診療を受ける際の診療科は皮膚科になります。

治療費用

イオントフォレーシスは保険診療なので、病院治療を受ける場合には健康保険が適用されます。
保険適用時の患者負担は一般的に3割です。

イオントフォレーシスは根本から手汗を改善する方法ではないため、手汗を止め続けるためには通い続ける必要があります。

施術の流れ

イオントフォレーシスの施術の流れとしては、病院にて医師の診察を受け、診療方針を確認したのち、専用の機械に20分程度手のひらを付けて終了です。
一回の施術はこれだけですが、前述の通り、通院治療はずっと続けなければなりません。
また、初期治療時には回数を多く通うことで早い効果が期待できます。

どんな人に有効か

イオントフォレーシスが有効な人は手汗レベルがあまり高くない人、手のひらの汗腺がアポクリン汗腺質でない人です。
手汗レベルがあまりにひどい場合には制汗効果を実感できない可能性がありますし、アポクリン汗腺からの発汗はエクリン腺と異なるためイオントフォレーシスでは防げないと言われています。

また、水道水に手を付けることによってアレルギーを引き起こしてしまう人や、ペースメーカーを使用している人もイオントフォレーシス治療は受けられません。

メリット

イオントフォレーシスを受けるメリットはなんといっても副作用がないことですね。

手汗を確実に止められるETS手術の場合は後遺症が100%あらわれますし、抗コリン薬や精神安定剤などの薬物療法や手汗用制汗剤などの外用薬(特に塩化アルミニウム)も体に合わなければ副作用が引き起こされます。

その点イオントフォレーシスは普段から飲用にしたりお風呂に使ったりしている水道水を使う方法なので安全です。

また、ボトックス注射やレーザー治療といった外科的治療のような痛みもありませんし、手汗が収まってきてからは月に数千程度で手汗を抑え続けられるという価格面でもメリットがあるといえるでしょう。

デメリット

イオントフォレーシスのデメリットは特にありません。

聞きなれない点、効果が実感できないかもしれない点は挙げられますが、日本皮膚科学会が認めている治療方法ということを考えてもこのあたりの懸念はしなくて大丈夫と言えるでしょう。

まれに水道水につけた手がかぶれたり、水泡が出来てしまうという報告もありますが、水道水へのアレルギー等がなければ問題なさそうです。

自宅でも対応可能

イオントフォレーシスは基本的に病院や美容クリニック等で行ってもらう方法ですが、どうしても通えない方は自宅でも機器を導入して行うことが可能です。
自宅で行う際には家庭用の専用機器を購入します。

有名なものはアメリカ製のドライオニック、R.A Fischer、ブラジル製のANIDRONICがあります。
日本で簡単に購入できるのはドライオニックですね。

正規輸入品だと日本語マニュアルが付属しているもののやや高価になってしまうため、英語がわかる方は並行輸入品を購入することでコストを抑えることが可能です。

ただ、お試しで使うには高額ですし、肌に合わなかった場合などのことを考慮しても、まずは病院での施術を受けることがおすすめです。

もし手汗に悩んでいたらオススメしたい制汗剤3選

手汗に悩んでいるものの、どの制汗剤にしたらいいのか悩んでいる方は、とりあえず以下3つの制汗剤を参考にしてみてください。
それぞれ配合されている成分と商品のタイプが違うので自分の手汗レベルや使うシーンに適したアイテムを選ぶようにしましょう。
制汗剤は手術などとは違い、比較的簡単に手汗の悩みから解放されるためおすすめです。

強い制汗作用が欲しい人向け「デトランスα」

手汗に強い制汗効果を表す、塩化アルミニウムを配合したデンマーク製のローションタイプの手汗用制汗剤です。
塩化アルミニウムは強い効果がある反面、肌荒れなどの副作用が起こる可能性も高いため、日本人向きではないという声も。

公式サイトからの購入で初回分が多少安価に購入することができますが、2回目以降は通常価格での購入となり、並行輸入品ということもあって高額になります。

それでも、肌に負担がかかったとしても強い効果を期待したいという方にはオススメの商品と言えます。

初めて制汗剤を使う人向け「CORKL(コルクル)」

手汗に悩んでいる人のための化粧クリームです。
リニューアルをして肌に対してのやさしさを追求した化粧品になりました。

肌への刺激が少ないように使用成分を厳選、サラサラの肌触りを体感できるように作られているため初めて制汗剤を使う人にオススメです。
(肌への優しさを最優先にしているため消臭成分などは撤去されています)

現在はAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングでの販売になっています。

気になる時に手汗を止めたい人向け「farine(ファリネ)」

パウダータイプの手汗用制汗剤です。
ネット通販系の制汗剤においてはかなり知名度が高い商品といえます。

有効成分ACHが手のひらの汗腺を塞ぐことで手汗を止めることができるというもの。
パウダータイプなのでベビーパウダーのように使うことが可能です。

効果は1~2時間と短いため、一日のうちで手汗が気になるシーンの直前に使用するぐらいがちょうどいい方にはオススメです。
公式サイトからの購入で30日間の返金保証が得られるメリットがあります。