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暑い時や緊張した時、または急なホルモンバランスの乱れによって大量の汗が出てしまう症状、多汗症。
特に手のひらにかく汗が多い症状を手掌多汗症と言います。

手掌多汗症のケアには、心理療法のような精神的な改善方法や薬などを使う内科的な方法もありますが、直接原因を取り除ける外科的な改善方法も存在しています。
そのうちの一つに「ビューホット」を用いた治療方法があります。

ビューホットとは

多汗症対策に使えるビューホットとはいったいどのようなものでしょうか。
メリット・デメリット共に紹介します。

どんなものか・どこで受けられるのか

ビューホットは切らずに汗腺を破壊できる機器、またはこれを使った多汗症の対策方法です。
汗は汗腺から分泌されるので、汗腺を破壊することで、即効性をもって汗を減らすことができるようになります。

治療内容としては、汗を止めたい部位に局部麻酔をし、ビューホットを当てていくというものになります。
細かい針が皮膚から入り、汗腺の深さに達した状態で高周波を発し、汗腺に照射。
その熱で汗腺を破壊するという仕組みです。

レーザー照射などとは違って汗腺にピンポイントで照射が行えることから、余計な組織を傷つけることなく汗を止める危険性の少ない方法と言われています。
汗の出口を塞いでしまうことから汗の分泌がなくなるため、汗によって臭ってしまうワキガの治療法として主に用いられています。

ワキガ治療では汗腺のうちでもニオイを発するアポクリン腺の破壊が重要ですが、手汗の原因となるエクリン腺への照射も可能です。
手のひらだけでなく、足裏の汗にも対処することができます。

ビューホット治療の受診科は美容外科や美容クリニックなどでビューホットの機器を有している施設です。
一般の病院における皮膚科や整形外科などでの取り扱いは基本的にはありません。

料金

ビューホットは保険診療ではないので、治療費は健康保険適用外となります。
ローンを組んで支払っていくことも可能です。

基本的には1回の治療で十分なので通院の必要もありません。

メリット

ビューホットの最大のメリットは切開せずに半永久的に汗を止められるという点でしょう。

塩化アルミニウムなどの制汗剤や抗コリン薬(神経遮断薬)、イオントフォレーシスなどのように、一定期間しか汗をストップすることができないものではありません。
汗をストップさせるためには星状神経ブロック法やETS(胸部交感神経遮断)手術のように自律神経(交感神経)の働きを根元から止めてしまうか、汗の出口となる汗腺を除去するしかないのです。

従来の汗腺除去手術は対象部分を切開し、汗腺を切除したあとで縫合するというもので、どうしても傷痕が残ってしまうものでした。
施術後も圧迫固定をしなければならなかったり、シャワーを浴びることができなかったりといった難点があります。

ビューホットの場合は切らない方法なのでダウンタイムがほとんどなく、日常生活に比較的早く戻ることが可能です。

また、施術自体の痛みや術後の痛みも少ないと言われています。
施術時間も腋の下なら片側20分程度と短いのもメリットと言えるでしょう。

交感神経を遮断するようなものではないので、代償性発汗のような副作用もないと言われています。

デメリット

ビューホットのデメリットはどうしても費用が高額になってしまう点が挙げられます。
前述のように健康保険が適用される方法でないため、1回あたり30万程度かかってしまうというのは気軽に試せるようなものではありません。

ただし、ボトックス注射のように何度も高額な費用をかけて通院しなければならないようなものではないので、総額で見るとそこまで高額ではないとも言えます。

また、もともとは腋の下に照射する用に作られているためか、手汗対策には少し適していない部分もあります。
手のひらへの対処はできても、指の間や側面に適用することができません。
そういった部分からの汗も大量に出るという方には効果が薄いと感じられる可能性があるでしょう。

ビューホットの人の体験記

さて、安全性が高くて痛みも少なく、痕も残らないビューホットですが、施術を受ける前には口コミ体験談を一読しておくことをお勧めします。
体験談には良い点もあれば悪い点も書かれているからです。

ビューホットの治療効果には個人差があり、効き目が薄いという声があります。
これは逆に言えば個人差によって効果が強く出ていることも意味していますが、全員が全員満足のいくような結果を得られるわけではないと理解しておくべきでしょう。
30万近い治療費を払ったものの思ったほど手汗が止まらなかった、という可能性も考えられます。

このあたりは自身の体質にも左右されますが、医師の腕によっても違いが出てくるようです。
なるべくビューホットの権威が行っているクリニックを選んだり、施術を決める前には納得いくまでカウンセリングを受けるのをおすすめします。

また、術後の痛みがほとんどないと言われている方法ではありますが、神経の集まる手のひらに無数の注射をし、さらには熱で汗腺を破壊するということが行われている以上、痛みはあります。
術中は麻酔が効いているので感じませんが、麻酔が切れた後で手が焼けるように痛い感覚の症状を訴える方もいるようです。

ダウンタイムが少ないというのも個人差があり、物がつかめないほどに手が腫れてしまい、2~3日はほとんど家から出られなかったという方もいるほどです。
腫れが引いたあとでも注射痕の赤い斑点が手のひらにしばらく残り、その後水膨れのようになって痒みをともない、黒い斑点に変わり・・・という工程を経てからもとに戻ります。
黒い斑点になる頃には痛みも少なくなっていますが、人の目が気になってしまうという新たな問題も発生してくるのです。

ビューホットによる手汗解消はこうしたリスクもしっかりと理解したうえで臨むようにしましょう。