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手汗の解消法の一つに、ボトックス注射というものがあります。
手のひらにボツリヌス菌を注入することで手汗を止める方法で、手軽に試せる方法として注目されています。

ボトックス注射がなぜ手汗を止める効果を発揮するのか、また効果はいつまで持続するのか。
そして副作用などはなく安全なのかなどをまとめました。

ボトックス注射はなぜ効くのか

ボトックスはボツリヌス菌という毒素を精製した薬剤名で、これを手のひらに注射することで手汗を数か月間止めることが可能になります。
美容整形でよく用いられているので名前を聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

手汗をかくのは手のひらの汗腺から汗が分泌されることが原因ですが、汗腺から汗を分泌させている神経伝達物質であるアセチルコリンがアセチルコリン受容体と結合しないよう抑制するのがボトックスの効果です。
汗を分泌させる指令が手のひらの汗腺に伝達されなくなるため、手汗をかかなくなるわけです。

ボトックス注射の効果が持続する期間

残念ながらボトックス注射によって手汗が止まる期間は永遠ではありません。
一般的にはだいたい3カ月から半年程度で効果が切れると言われていますが、人によっては2カ月程度でまた手汗が出るようになってしまったという場合もあり、その持続期間は体質や薬剤、医師の腕などによってまちまちと言えます。

美容整形の場合は「失敗しても半年で元に戻る」ということから、効果が持続しないことで助かっているという声もあります。
手汗も同様で、副作用が出たとしても半年以内には元の状態に戻ると思うと、気軽に試せる方法と言えるのかもしれません。

ボトックス注射の費用

ボトックス注射は重度の脇汗多汗症患者に限り保険が適用されるようになりましたが、手汗の場合には保険適用外となります。
そのため、高額療養費制度を利用することもできず、だいたい1回の施術に5~10万がかかります。

ボトックス注射による手汗治療の最大のネックがこの費用で、2~3カ月ごとに10万かけるという生活を手汗が気にならなくなるまで続けなければならないと思うと、結果的にかなり高額になってしまうことが考えられます。
参考までに、交感神経の遮断によって手汗を永久に止めることができる「ETS手術」も一回の施術で10万前後です。

ただし、手術の場合は術後の後遺症に悩まされても元に戻せません。
ボトックス注射であれば、いつでも元の体に戻れるというメリットがあります。

ボトックス注射の安全性

ボトックスは前述の通り、ボツリヌス菌という毒素がベースになっている薬剤です。
ボツリヌス菌は湾岸戦争時のイランが生物兵器として利用しようとしていたという話もあるほど、人体に影響(食中毒)を与える毒素です。

赤ちゃんがいる家庭では1歳未満の乳児にハチミツを与えてはいけないという注意を受けた事があると思います。
これも厳密には大人がかかるボツリヌス菌による食中毒とは異なりますが、乳児ボツリヌス症という死に至る可能性がある症状をを発症させるためです。

そうなると気になるのは、危険なボツリヌス菌を人体に注入して大丈夫なのかというところです。

ボトックスに使われるボツリヌス菌は医療用に精製されたものなので、一般には安全と言われています。
特に安価なものを使用したところで安全性や効果には差がないとする意見もありますが、もともとが毒性を持つものである以上こともあり、信頼度の観点からみてもあまりに安価に案内されるボトックス注射はオススメできません。

代償性発汗はない?

ETS手術によって手汗を止める場合、代償性発汗という後遺症がほぼ100%の確率でついてまわります。
これは手汗を止める代償に、他の部分から汗が多く出てしまうというものです。

ボトックスの場合はこういった代償性発汗がないとも言われていますが、どうなのでしょうか。

人体には体の片側から汗がかけない場合にもう片側から多く発汗する「半側発汗」という機能が備わっています。
ということは、手汗がかけなくなってしまえば他の部分から汗が出てしまうのは普通のこととして考えられるわけです。

良くも悪くも数か月で効果が切れるものなのでそこまで気にすることではないかもしれませんが、こうした副作用についても施術前に医師とよく相談するようにしましょう。

ボトックス注射の痛み

ボトックスは問診をしたその日に施術が行われるほど手軽なものです。
ただし、基本的には麻酔がなく、注射を手のひらに数十カ所行うことになるため、その痛みに耐えかねる人もいます。

注射針自体はとても細く、また手のひらの深くまで挿すわけではありません。
それでも手のひらの神経は腕などに比べても過敏なので、普段腕に注射をするのすら苦痛な方は相当な痛みに耐えなければならないと覚悟を決めた方がよいでしょう。

そのうえ、こうした痛い注射を2~3カ月おきに打たなければならないと考えると、痛みに弱い方にはオススメできない方法と言えますね。

もし手汗に悩んでいたらオススメしたい制汗剤3選

手汗に悩んでいるものの、どの制汗剤にしたらいいのか悩んでいる方は、とりあえず以下3つの制汗剤を参考にしてみてください。
それぞれ配合されている成分と商品のタイプが違うので自分の手汗レベルや使うシーンに適したアイテムを選ぶようにしましょう。
制汗剤は手術などとは違い、比較的簡単に手汗の悩みから解放されるためおすすめです。

強い制汗作用が欲しい人向け「デトランスα」

手汗に強い制汗効果を表す、塩化アルミニウムを配合したデンマーク製のローションタイプの手汗用制汗剤です。
塩化アルミニウムは強い効果がある反面、肌荒れなどの副作用が起こる可能性も高いため、日本人向きではないという声も。

公式サイトからの購入で初回分が多少安価に購入することができますが、2回目以降は通常価格での購入となり、並行輸入品ということもあって高額になります。

それでも、肌に負担がかかったとしても強い効果を期待したいという方にはオススメの商品と言えます。

初めて制汗剤を使う人向け「CORKL(コルクル)」

手汗に悩んでいる人のための化粧クリームです。
リニューアルをして肌に対してのやさしさを追求した化粧品になりました。

肌への刺激が少ないように使用成分を厳選、サラサラの肌触りを体感できるように作られているため初めて制汗剤を使う人にオススメです。
(肌への優しさを最優先にしているため消臭成分などは撤去されています)

現在はAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングでの販売になっています。

気になる時に手汗を止めたい人向け「farine(ファリネ)」

パウダータイプの手汗用制汗剤です。
ネット通販系の制汗剤においてはかなり知名度が高い商品といえます。

有効成分ACHが手のひらの汗腺を塞ぐことで手汗を止めることができるというもの。
パウダータイプなのでベビーパウダーのように使うことが可能です。

効果は1~2時間と短いため、一日のうちで手汗が気になるシーンの直前に使用するぐらいがちょうどいい方にはオススメです。
公式サイトからの購入で30日間の返金保証が得られるメリットがあります。