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手汗が多い悩みの症状改善にレーザー治療という対処法があります。
果たしてレーザー治療は手汗にも効果的なのでしょうか?
レーザー治療の基本についてまとめます。

レーザー治療とは

レーザー治療とはどのようなものなのでしょうか。
施術方法や仕組み、メリット・デメリットについて説明します。

どんなものか・どこで受けられるのか

レーザー治療は主に美容外科で行われている外科的治療方法です。
顔のシミを消す方法として有名ですね。

施術方法は脇の下などの気になる部位にレーザーを照射し、汗を分泌する器官である「アポクリン汗腺」「エクリン汗腺」を物理的に破壊するというもの。
そのため、結果的に汗の量が減るという仕組みです。
似たような方法で患部に注射し高周波パルスを照射するビューホット治療というものがありますが、レーザー治療は注射をするようなものではありません。

アポクリン汗腺はワキや陰部などの毛穴に存在し、ここから出る汗を雑菌が食べ、消化するときに出るニオイが体臭の原因となっています。
そのため、ワキガ解消の根治治療としてレーザー治療を選択する人も多いです。

エクリン汗腺は全身に存在する汗腺です。
額や手のひら、足の裏、腋の下など、汗が気になる部分には特に多く分布されています。
エクリン腺からの汗自体はあまり臭わないと言われていますが、アポクリン腺からの汗の臭いを運ぶ役割を持っているために、こちらもレーザー治療で破壊される対象になっています。

施術が受けられる受診科は一般病院の皮膚科、整形外科ではなく、美容外科や美容皮膚科、美容クリニックといった施設になります。

また、実際の患部にレーザーを照射するのではなく、頸部にある星状神経節にレーザーを照射することで交感神経の働きを抑える「星状神経節ブロック」というレーザー治療も存在しています。
[参考]手汗を星状神経節ブロックで治療するメリット・デメリット

料金

レーザー治療の場合、保険診療にならない場合がほとんどです。
そのため健康保険適用外の価格となるので、治療費はやや高額になります。

自由診療な点や、扱う器具や方法の違い、汗の程度によっても違いがあるため、クリニックや汗の状態によって価格は違います。

メリット

ワキ下にレーザー治療を施す際のメリットは、それまでのように皮膚を切開して汗腺を切り取るという必要がなくなったことが挙げられます。
メスを使わずにレーザー照射のみで治療が出来るため、傷痕が目立つといった心配がありません。
術前の麻酔注射もありません。

また、ダウンタイムも少なく術後の痛みも少ないので、日常生活にすぐ戻れるといった点もメリットと言えるでしょう。
通院の必要もありません。

実際に汗腺を破壊することで汗の分泌を抑えるため、制汗剤やコリン薬、ボトックス治療のような一時的な効果ではなく、ETS療法(交感神経遮断術)のように半永久的な汗止めの治療効果を得ることができるのもメリットと言えます。

デメリット

レーザー治療のデメリットとしては自由診療による費用の高さが挙げられます。
また、安全性についてもクリニックによる差や個人差があり、皮膚が弱い方の場合は患部が赤くなる、腫れるなどの可能性もあるようです。

ETS手術のような神経を触る治療法ではないため代償性発汗(治療を施した部分以外からの発汗)といった後遺症・副作用はないと言われています。
ただ、もともと多く分泌されていた汗の根本を治療したわけではないことを考えると、汗の出口を破壊しただけでは他の出口からの分泌が増える可能性も捨てきれません。
施術前にはしっかりと担当医とのカウンセリングをお勧めします。

手汗用のレーザー治療はあるのか

それではこうしたレーザー治療で手汗に特化したものはあるのでしょうか。
いろいろなクリニックを調べてみても、ワキガや全身の多汗症に対応したレーザー治療がほとんどなので、手汗には対応していないんじゃないかと考えるかもしれません。

ですが、手掌多汗症に対応しているクリニックも存在しており、価格もワキと変わらないかやや高いぐらいです。
手のひらのエクリン腺をレーザー治療にて破壊することで、手汗量そのものを減らすことができるようになります。