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手掌多汗症の外科的な治療方法の一つに星状神経節ブロック注射という方法があります。
多汗症治療だけでなく赤面症治療やアトピー性皮膚炎治療などの交感神経を抑制させるために用いられる方法です。
故・田中角栄氏が顔面麻痺の治療に用いた方法でもあります。

星状神経節ブロックによる手汗の改善治療、対策方法についてまとめました。

星状神経節ブロックとは

星状神経節ブロックとはいったいどのようなもので、どこで受けられるのでしょうか。
また、料金やメリット・デメリットについても以下を参考にしてみてください。

どんなものか・どこで受けられるのか

星状神経節は人間の頸部にある交感神経の集まった部分です。
ここから交感神経への指令をブロックさせ、交感神経が活発になることで生じるさまざまな病気や症状を緩和する方法が「星状神経節ブロック」です。
保存療法と手術治療の中間的な位置にある治療方法になります。

私たちは暑い時(温熱性発汗)や緊張した時(精神性発汗)などに、無意識下において交感神経が活動的になり、各汗腺へ発汗を促すようにできており、これが手汗や脇汗の原因となっています。
つまり、交感神経の機能をある程度抑えることができれば過剰な汗をかかずに済むということです。

施術方法としては頸部星状神経節に繰り返し局所麻酔をすることで交感神経を鎮めるというものになります。
注射が苦手な方向けに麻酔以外にも赤外線レーザーを照射することで交感神経をブロックする方法がありますが、あくまで星状神経節ブロックに似た方法というだけであって、その効果を疑問視する声もあります。

星状神経節ブロックが受けられるのはペインクリニック科や美容外科、整形外科、麻酔科になります。
ただし、こうした受診科を持つ病院ならすべてで受けられるというわけではなく、熟練した麻酔科医の技術が必要とされるため、全国でも受けられる病院は少ないのが現状です。

メリット

星状神経節ブロックのメリットは痛みがほとんどないことや、費用が安価であることが挙げられます。
安全性が高く、副作用や後遺症もほとんどないと言われています。

麻酔注射をするため、注射の傷みは当然ありますが、ボトックス注射のような痛みではありません。
注射針の太さもかなり細いものです。
また、手術のダウンタイムも要せず、術後30分程度で日常生活に戻れるようになります。

また、神経に直接注射をするようなイメージがありますが、そういうわけではないので神経に触れたような痛みが走ることもありません。

費用は前述の通り数万にのぼってしまうものの、わきの下から内視鏡をいれて行う胸腔鏡下交感神経節遮断術などのように数十万する方法に比べたら比較的安価と言えます。
(ただし、通院期間には個人差があり、長引けばその分費用も高額になってきます。)

デメリット

デメリットは治療効果が数か月程度しか持たない点、受けられる施設が少ない点が挙げられます。

星状神経節ブロックの効果は薬剤の投与量によっても違いますし、もともとの個人差はありますが、数か月から1年程度の持続期間と言われています。
つまりブロック治療を行うことが根本的な解決にはなっていないため、都度病院へ通う必要があります。
逆に言えば自分にとって合わない方法であるとか、やっぱり手汗が出た方がよいと思った時には辞めることができる方法とも言えます。

施術自体は麻酔科医が行えるものであるため、麻酔科医のいる医院でなら受けられそうなものですが、そもそもの施術難度の問題か、受けることができる施設が少ないのが問題です。
せっかく星状神経節ブロックを受けたいと思っても対応している病院が近くになければ交通費などを加味して結局高額になってしまいますし、塩化アルミニウム液療法やコリン薬での治療法のような豊富な体験談などの情報がありません。

熟練度の低い医師の場合、そもそも星状神経節についての知識が追い付いていないこともあるらしく、抑制効果がまったく得られないといった例もあるようです。
抑制効果が得られないだけならまだしも、肺(胸部)に穴が開いてしまう気胸という疾患を患ってしまうことも。

ちなみに、副作用や後遺症はほとんどないと言われてはいるものの、手のひらの汗を出なくさせるということは背中や足裏からの代償性発汗が起きる可能性は捨てられません。
というのも、人間が汗をかくのには理由があり、たとえば暑い時には熱を逃がすための汗をかかなければ命に係わる可能性もあるため、手のひら以外の部分から汗をかかなければならないためです。
また、施術後には皮膚温の上昇もみられるようです。

その他神経系の症状(麻痺や意識が落ちる等)も報告されていますが、いずれも一過性の症状です。

施術前には医師とこういった点をしっかり確認しておくことをオススメします。

もし手汗に悩んでいたらオススメしたい制汗剤3選

手汗に悩んでいるものの、どの制汗剤にしたらいいのか悩んでいる方は、とりあえず以下3つの制汗剤を参考にしてみてください。
それぞれ配合されている成分と商品のタイプが違うので自分の手汗レベルや使うシーンに適したアイテムを選ぶようにしましょう。
制汗剤は手術などとは違い、比較的簡単に手汗の悩みから解放されるためおすすめです。

強い制汗作用が欲しい人向け「デトランスα」

手汗に強い制汗効果を表す、塩化アルミニウムを配合したデンマーク製のローションタイプの手汗用制汗剤です。
塩化アルミニウムは強い効果がある反面、肌荒れなどの副作用が起こる可能性も高いため、日本人向きではないという声も。

公式サイトからの購入で初回分が多少安価に購入することができますが、2回目以降は通常価格での購入となり、並行輸入品ということもあって高額になります。

それでも、肌に負担がかかったとしても強い効果を期待したいという方にはオススメの商品と言えます。

初めて制汗剤を使う人向け「CORKL(コルクル)」

手汗に悩んでいる人のための化粧クリームです。
リニューアルをして肌に対してのやさしさを追求した化粧品になりました。

肌への刺激が少ないように使用成分を厳選、サラサラの肌触りを体感できるように作られているため初めて制汗剤を使う人にオススメです。
(肌への優しさを最優先にしているため消臭成分などは撤去されています)

現在はAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングでの販売になっています。

気になる時に手汗を止めたい人向け「farine(ファリネ)」

パウダータイプの手汗用制汗剤です。
ネット通販系の制汗剤においてはかなり知名度が高い商品といえます。

有効成分ACHが手のひらの汗腺を塞ぐことで手汗を止めることができるというもの。
パウダータイプなのでベビーパウダーのように使うことが可能です。

効果は1~2時間と短いため、一日のうちで手汗が気になるシーンの直前に使用するぐらいがちょうどいい方にはオススメです。
公式サイトからの購入で30日間の返金保証が得られるメリットがあります。