Pocket

手汗のレベルが軽いうちは「ちょっと嫌だな」と思うぐらいで済むものですが、重度になってくるほど本格的に治療したいと思うようになります。

手汗の治療法にはどういったものがあるのでしょうか。
病院に通って行う治療法と、自宅で行う治療法について説明します。

病院に通って行う治療法

手汗は通常、多かれ少なかれ誰でもかくものです。
手のひらには多くの汗腺があるので、他の部分の汗よりも目立ってしまうのは仕方ありません。

ただし、他人よりも尋常じゃないほど多くの汗をかいてしまったり、特に暑かったり緊張したりしていなくとも汗をかいてしまうのは手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)という病気である可能性も否定できません。

手掌多汗症になる原因はわからないことが多いのですが、病院での治療によって止めることは可能です。
本格的に治療したい場合にはまず皮膚科を受診して、医師の判断を仰ぐようにしましょう。

ETS手術

手のひらに汗をかくのは交感神経の異常が考えられます。
そこで、手のひらに汗をかかせている交感神経の一部を遮断することで手のひらの汗を抑える方法がETS手術です。

この方法によって99%の手汗は解決すると言われているので、重度の手汗に悩まされている方にとっては選択肢の一つに入ってくる治療法と言えるでしょう。

ただし代償性発汗という後遺症がほぼ100%発症してしまうなどのリスクを受け入れる必要があり、術前のカウンセリングがかなり重要になってきます。
また医療保険が適用されるとはいえ、手術自体に10万弱の自己負担が必要になってきますので費用面を考えても気軽にできる治療法ではありません。

ボトックス注射

ボトックス注射はボツリヌス菌を体内に注入する療法です。

汗は交感神経の末端にて分泌されるアセチルコリンという神経伝達物質によって促されています。
ボツリヌス菌にはアセチルコリンの分泌を抑える作用があり、3~6カ月間は手汗をかかずにいられるようになります。

ただし、手のひらに注射しなければならない痛みや、一回あたりの治療に数万~10万程度かかってしまう点などを考えると、お試しでやる分にはいいかもしれませんが長期的な治療にはオススメできません。

ミラドライ

ミラドライはアメリカのミラマーラボ社が開発した機器の名前です。
マイクロ波をあてる治療法で、切らずにワキ汗治療ができるという画期的な方法として注目されています。

ただ、ミラマーラボ社から手汗治療への許可が下りていないため、現時点ではミラドライを手汗治療には使えません。

イオントフォレーシス

微弱な直流電流を流した水道水に手のひらをつけるだけという治療法がイオントフォレーシスです。
その効果は電気分解された水素イオンが汗腺に作用することで汗の出口を塞ぎ、発汗を抑えられるというもの。

イオンと聞くと眉唾ものな印象があるかもしれませんが、治療効果について日本皮膚科学会が認めている方法の一つです。
また、保険診療になるため健康保険が適用され、一回の施術にかかる費用が安く抑えられる魅力があります。

施術に関しては前述のとおり手のひらを専用機械の水につけるだけ。
だいたい1回の施術が20分程度で、これを繰り返すことで徐々に効果が得られるようになります。

治療が終わるまで通い続けなければならない点以外は特にデメリットもない治療方法と言えますね。

星状神経節ブロック

人間の頸部にある交感神経が集まった場所、星状神経節に繰り返し局所麻酔を行うことで交感神経の働きをブロックしてしまう多汗症治療方法が星状神経節ブロック法です。
痛みが少ない、保険診療で安いといったメリットがある反面、効果が一時的、受けられる治療院が少ないといったデメリットがあります。

特に熟練した麻酔科医の技術が必要とされる方法なので、もし近所に受けられる治療院がある場合には治療方法の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

レーザー治療

レーザー治療は主に美容外科で行われる外科治療方法です。
気になる部位にレーザーを照射し、汗腺を物理的に破壊することで汗を分泌させないようにします。

汗腺が破壊されてしまうため、発汗は半永久的に抑えられるというメリットがある反面、自由診療なので治療費がとても高いという難点も挙げられます。

ビューホット

ビューホットも切らない治療法として注目されています。
気になる部位に局所麻酔をし、細かい針で汗腺に高周波を照射、その熱で汗腺を破壊していく方法です。

これも保険適用がなく自由診療となるため、費用は高額です。
また、麻酔をしているとはいえ手のひらに無数の針を刺し、高周波をあてることを考えると、術後にそれなりの痛みがあることは覚悟しておいた方がよいでしょう。

抗コリン薬

アセチルコリンの作用を抑えるための方法として抗コリン薬の処方による治療法もあります。
こちらはアセチルコリンが汗腺のアセチルコリン受容体と結合するのを抑制するための薬で、医師の処方箋がなければ日本では処方して貰えません。

アセチルコリンの働きを抑えられるので物理的に汗の量を減らすことができますが、口の渇きや便秘といった副作用も報告されています。
また、長期間使い続けることによって認知症発症リスクが高まることも懸念されています。

デオドラント

病院においても軽度な手汗であれば制汗剤の処方で治療していくことになることも多いです。
手汗用の制汗剤であれば手のひらの汗腺を狭めることによって汗の量を減らせるため、手汗に悩む時間を減らすことができ、手汗を気にしないことによって精神的な面から治療していくという方法です。

病院での処方でなくとも市販の制汗剤によって自宅で治療していくことも可能です。

自宅で行う治療法

手汗の症状が軽度であれば、自宅でも簡単に治療をしていくことができます。
何もしていなくても手のひらから汗がしたたり落ちる・・・のような場合には迷わず皮膚科の受診をオススメしますが、少し緊張したときに人よりも多く手のひらが湿っている感じがする程度なら自宅療法から初めてみてもいいのではないでしょうか。

生活習慣の改善

手汗には自律神経の異常が影響していることから、食生活や睡眠といった生活習慣の改善が効果的と言われています。

たとえば血流がサラサラになるような食生活を心掛けることで自律神経のバランスは保てるようになりますし、朝早起きをして朝日を浴びることは夜早く眠れることに繋がるため、やっぱり自律神経のバランスを整えてくれます。

この方法はちょっとやそっと食事を気をつけたり早寝早起きをしたぐらいで変わるようなものではなく、長期的に継続していく必要があるため即効性がある治療法ではありません。
根気よく続けられる方向きの方法と言えるでしょう。

抗コリン薬の個人輸入

日本において抗コリン薬は処方箋がないと薬局で購入することができませんが、個人輸入で海外から買う分には入手することが可能です。
抗コリン薬があることで「手汗が気になるときは薬を飲めばいい」という自信が持てるようになると、精神的に楽になることから手汗の分泌を抑えられるという人もいるので、必ずしも飲み続けなくとも治療に繋がると言えるかもしれません。

ただし、前述の通りの副作用などを自身で理解しておく必要はあります。

制汗剤の利用

手汗用の制汗剤は、市販品を購入して自宅で治療をするということが可能です。
手汗用制汗剤を用いれば軽度の手汗なら即効性をもって止めることができるため、手汗が気になるシーンだけに絞って使うというようなこともできます。

これも手汗が出ない生活を実感することで精神的な負担を取り除けるため、治療法としてはオススメできる方法です。

もし手汗に悩んでいたらオススメしたい制汗剤3選

手汗に悩んでいるものの、どの制汗剤にしたらいいのか悩んでいる方は、とりあえず以下3つの制汗剤を参考にしてみてください。
それぞれ配合されている成分と商品のタイプが違うので自分の手汗レベルや使うシーンに適したアイテムを選ぶようにしましょう。
制汗剤は手術などとは違い、比較的簡単に手汗の悩みから解放されるためおすすめです。

強い制汗作用が欲しい人向け「デトランスα」

手汗に強い制汗効果を表す、塩化アルミニウムを配合したデンマーク製のローションタイプの手汗用制汗剤です。
塩化アルミニウムは強い効果がある反面、肌荒れなどの副作用が起こる可能性も高いため、日本人向きではないという声も。

公式サイトからの購入で初回分が多少安価に購入することができますが、2回目以降は通常価格での購入となり、並行輸入品ということもあって高額になります。

それでも、肌に負担がかかったとしても強い効果を期待したいという方にはオススメの商品と言えます。

初めて制汗剤を使う人向け「CORKL(コルクル)」

手汗に悩んでいる人のための化粧クリームです。
リニューアルをして肌に対してのやさしさを追求した化粧品になりました。

肌への刺激が少ないように使用成分を厳選、サラサラの肌触りを体感できるように作られているため初めて制汗剤を使う人にオススメです。
(肌への優しさを最優先にしているため消臭成分などは撤去されています)

現在はAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングでの販売になっています。

気になる時に手汗を止めたい人向け「farine(ファリネ)」

パウダータイプの手汗用制汗剤です。
ネット通販系の制汗剤においてはかなり知名度が高い商品といえます。

有効成分ACHが手のひらの汗腺を塞ぐことで手汗を止めることができるというもの。
パウダータイプなのでベビーパウダーのように使うことが可能です。

効果は1~2時間と短いため、一日のうちで手汗が気になるシーンの直前に使用するぐらいがちょうどいい方にはオススメです。
公式サイトからの購入で30日間の返金保証が得られるメリットがあります。